「伝説のスカウト・木庭教19」スカウト部長就任(後編)

 【伝説のスカウト・木庭教19】(後編)

 これは主に契約金を意味する。高すぎず、安すぎず。ではその適正金額を、どのように算出していたのか。木庭はのちに、こう語っていたことがある。

 「高校卒の選手が1軍に定着するのに5年かかったとする。言い換えれば2軍にいた5年間、年俸だけでなく合宿での居住経費、食費、試合の移動費、ケガなどの治療など総額ひとり年間1千万円くらいかかった。つまり5年で5千万円の投資をして、初めて1軍でプレー出来る選手になる」

 そうした概算を前提に契約金を定めた。どんぶり勘定のイメージが強いプロ野球だが、スカウトは獲ってからいくら投資額が必要となるかまで想定していなければならないのだ。

 そこでドラフトでは1位でも高校卒なら上限を5千万円と考えていた。それも80年代半ばの頃のこと。例えば74年、ドラフト3位で獲った高橋慶彦は契約金800万円、年俸120万円だった。

 「悪いが、うち(カープ)はお金がなくて」と詫びたと言うが、木庭にしてみれば妥当な額だった。

 ただ高橋は3年目に110試合に出場。木庭の想定より早く世に出た。いわば安い投資で1軍に昇格した好例といえたかも知れない。=敬称略=


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