「伝説のスカウト・木庭教23」武勇伝【2】(前編)

「伝説のスカウト・木庭教23」武勇伝【2】(前編)

 【伝説のスカウト・木庭教23】(前編)

 1980(昭和55)年、カープのスカウト部長だった木庭教は、外れ1位で川口和久を指名、獲得した。川口は前年から「肘が痛い」と故障を訴え、他球団は対象から外したが、それは木庭が仕組んだことだった。

 「カープに入りたいなら、肘が痛いと1年間言い続けられるかと持ちかけたら、あの子は本当に1年間痛いと言い続けよった」

 生前、木庭はそう言って他人事のように苦笑していた。当時、アマ担当記者として取材していた阿知波浩二は、振り返る。

 「正直、やられた。だまされたと思いましたよ。20歳そこそこの若者が、まさか1年間ウソ言うなんて疑うことすらなかったですから。スカウトにしても、本当のことを言えない、言わないのも仕事として当然ですしね」

 裏で金が動いたわけでもない。他球団のスカウトたちも「うのみにしたのは自分たちの落ち度」とも受け止めた。これも、球界の了解事項か。さらに阿知波はこう続けた。

 「木庭さんが憎めないのは、あとであっさり認めてしまうところです(笑)」

 だが、それだけではない。木庭は「肘が痛い」と言わせ、他球団が対象から外したにもかかわらず、外れ1位で指名したことだ。


おすすめ情報

デイリースポーツ 中国/四国ゆかりの人間物語の他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

いまトピランキング

powered by goo いまトピランキングの続きを見る

エンタメ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

エンタメ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索