「伝説のスカウト・木庭教23」武勇伝【2】(後編)

 【伝説のスカウト・木庭教23】(後編)

 他球団が指名してこない十分な手応えがあるなら下位か、さもなくばドラフト外でも獲得できたはずだ。にもかかわらず木庭は、外れとはいえ1位の枠を使って獲った。

 阿知波は振り返る。

 「1年ウソを言わせる大胆さ。しかし、万一にも他球団が来たら怖いと、1位で押さえた小心さ。その両極端なところも、木庭さんというスカウトの性格を表しているところだと思います」

 また当時、プロ野球では囲い込んだ選手だからこそ、あえて1位枠を犠牲にして獲ることが、他球団への免罪符ともなっていた。

 ちなみに、木庭が初めて大阪のデュプロに出向いたのは、初交渉のときだった。木庭は会社側には一切根回しをせず、川口本人とだけ“約束”を交わしていたのだ。そのため会社の場所がわからず、迷ったとも言う。

 当然、会社側も立腹し、川口の入団こそ認めたが、しばらくの期間、木庭とカープは出入り禁止に遭う。それでも翌年、カープは4位で、デュプロから木原彰一内野手を指名獲得する。

 なんとも不可思議なのが、プロとアマの関係、そしてドラフトの世界だ。=敬称略=


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