「知将・上田利治2」監督の娘ゆえの重荷(後編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治2】(後編)

 明るい姉妹…にもしかし、父親がプロ野球の監督ゆえに、世間の思わぬ誹謗中傷を受けた過去がある。

 訪問した上田宅での雑談で長女は「あと1分でいいから抗議の記録を破ってほしい」とつぶやいた。

 こちらの誘いに乗ってくれたもので、深刻なつぶやきではなかったが、未だに父親の、あの1時間19分の抗議を娘は(やはり)重荷として背負っているのは紛れもない。

 後日、次女からもらった手紙にはこんなくだりがある。

 「(略)父の野球ゆえに小学校で殴られたり、カッターで服を切られたりしたこともあった(略)でも子供なりに優勝してほしくて、心配かけたくなくて、黙っていたし、父も決して家庭を振り返らず、戦いきる勝負師でありました」

 「(家族のことは)何も知らなかった父ですが、日本一の祝賀を終え帰宅してきた父は、学校から帰った私に、玄関まで走って来て迎えてくれ、日本一になれたぞ!家族の一人ひとりが支えてくれたから勝てたよ!ありがとう!と言いながら抱いてくれました」

 「厳しい勝負師の父が、私たちの親として、お礼の言葉をかけてくれたのです。私は張り詰めていたものが一気に溶け、大泣きしました。初めての日本一の時でした…」=敬称略=

※2016年5月〜同8月にデイリースポーツ紙面にて連載


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