「知将・上田利治14」阪神との破談(後編)

 【気骨で生きる〜知将・上田利治14】(後編)

 鶴岡は自身の経験から「米国へ行ってこい。本場の野球を見てきなさい。新しい発見がやまほどあるぞ」と助言した。この時点で鶴岡と上田が一緒にユニホームを着る話はない。鶴岡は南海監督を辞めたばかりの身である。

 「評論家になって、いいタイミングじゃあないか。いいぞ、メジャーを見てくるのは」と説いた。

 中国放送に断りをいれ、上田の案内役に米国通の人物をつけてくれた。旅程は長い。上田の私費である。

 上田は米国野球を満喫していた。案内役は当時大阪・毎日放送の解説者で、後に南海球団の広報部長になる人物。快活で雄弁だった。

 「メジャーの野球を好きなのは私も人後に落ちない。でも(上田さんの)勢力的な動きは驚くしかなかった」とあっけにとられたという。「学ぶ」に貪欲。「知識」に猛進。案内役は上田を連れてきた値打ちを日記に記している。

 「帰ってこい」

 米国の夜。日本の鶴岡から2人に慌ただしい国際電話が入った。2人の米滞在の日程はまだ半分も消化していない。=敬称略=

※2016年5月〜同8月にデイリースポーツ紙面にて連載されたものです


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