広島の菊池涼介内野手(29)とデイリースポーツ評論家で広島OBの新井貴浩氏(43)が、春季キャンプ特別対談に臨んだ。菊池涼は今キャンプを2軍からスタートさせ、若手の手本にもなってきた。チームリーダーとしての自覚をさらに強くして臨むシーズンについて語り合った。また、日の丸を背負って金メダルを目指す東京五輪についての思いも聞いた。

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 新井貴浩氏(以下、新井)「昨年はポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦をした。広島残留の電話をもらったときは、うれしかった」

 菊池涼介内野手(以下、菊池涼)「最初はもやっとした部分がありました。でも、残ると決めて契約をするとなれば、そういう気持ちでサインするのは失礼。『また、お願いします』と言って契約しました。『行きたかった』っていうのはありません。残ったので、カープでやるという意志は固いです」

 新井「ファンは喜んでいると思う」

 菊池涼「両方の思いをした人がいると思います。(メジャーでのプレーを)見たかったという人も。残ると決めました。(ファンの人には)複雑な気持ちがあるかもしれないけど、普通に『頑張れ』と応援してほしい」

 新井「4連覇を逃した昨季は悔しいシーズンだった」

 菊池涼「3連覇していたときは良い時間、有意義な時間を過ごす事ができていたと思います。僕が若い頃は5位とかあった。優勝を逃して、CSにも出られない。4年ぶりにBクラスになると、こんなにさみしいんだと、あらためて思い知らされました。若い選手の中には、入団してから優勝の経験しかなくて、去年初めてBクラスを味わった人がいる。Bクラスはつまらないとか、さみしいなとか、そういう気持ちになったはず。僕は、それがこれからの野球人生を歩む上で良い経験になると思います」

 新井「佐々岡監督になって再スタートする」

 菊池涼「本当によくコミュニケーションを取ってもらっています。そういう意味では、ちゃんと選手の事を知ろうとされていて、それがすごく伝わる。やりやすいというか、僕たちも監督の意図が分かって野球ができるんじゃないかと思います」

 新井「佐々岡監督はキクが残留を決めたときにすごく喜んでいた。まだ去就が決まっていないときに食事をしたんだけど、キクがいるといないのでは全然、違うと言っていた」

 −菊池涼選手は今年のキャンプを2軍から始めた。

 新井「2軍は若い選手が多い。練習をしながら周りを見てアドバイスを送るとか、先に動いて行動で示してあげるとか。そういった意味でも大変だ」

 菊池涼「新井さんが帰ってきたときから(チームは)一気に変わった。そこからチョー(長野)さんが来た。自分も変わらないといけないタイミングがいっぱいありましたし、大変は大変ですけど、これは使命。やらないといけない。久しぶりに若い選手とやって、僕も元気をもらうところがあります。でも足りないところもたくさんある。僕がいろんな事に対して行動する事で、例えば打撃練習後の片付け。それをするんだと思ってもらえれば、それだけでいいです」

 新井「そういうのがすごく大事だよね。年齢を重ねると、当たり前の事を当たり前にやる事が難しくなる事がある。キクとかは影響力が強いから、みんなが背中を見ているからね」

 菊池涼「投げてもらっているし、手伝ってももらっている。早い段階で気が付いてもらえれば、もっとチームは良くなると思います」