「広島春季キャンプ」(13日、沖縄)

 広島の沖縄2次キャンプが13日、スタートし、1軍に合流した長野久義外野手(35)が早速、存在感を示した。フリー打撃でドラフト1位の森下暢仁投手(22)=明大=から安打性の打球を4本放つなど快音を響かせ、貫禄を見せつけた。実戦守備のメニューでは左翼の守備にも就いて順調な調整ぶりを示したベテラン。し烈な外野手争いを勝ち抜くためアピールを続けていく。

 はつらつとした動きで存在感を発揮した。沖縄2次キャンプがスタートし、長野はチームメートとの久々の再会に胸を躍らせた。今キャンプは温暖な沖縄でじっくりと調整するため、2軍からの始動となったが、大きなアクシデントもなく1軍に合流。巨人から移籍して手探り状態だった昨年のキャンプとは違い、「ケガせずにきていますし、順調だと思います。いい環境でできている」と有意義な日々を振り返った。

 いきなりエンジン全開だった。フリー打撃ではDJ・ジョンソン、大瀬良らと対戦。中でも注目を集めたのはドラ1右腕・森下との勝負だった。2球目のカーブにうまくバットを合わせて一塁に強いライナー性の当たりを放つと、その後も左右両方向に鋭い打球を飛ばすなど計8スイングで4本の安打性を記録。卓越した打撃センスを披露した。

 午前中に行われた実戦守備のメニューでは守備機会こそなかったものの、左翼のポジションに就いた。昨春のキャンプは右肩の不安から守備に就くことがほとんどなかったことを考えれば大きな進歩だ。午後は室内で走り込むなど精力的に体を動かした。

 ベテランの頼もしい姿に佐々岡監督は「しっかりと沖縄でやってきたと思うし、動きも良かった。この時期に守備も入っているということは昨年より(状態は)数段上だと思います」と順調な仕上がりに目を細めた。

 昨季は72試合の出場にとどまり、夏場には2軍落ちも味わった。並々ならぬ覚悟で巻き返しに燃える今季。開幕スタメンには鈴木誠、西川が濃厚。野間やルーキーの宇草らと残る外野のポジションを争うことになるが、打線に関しては4番の鈴木誠の前後を勝負強い長野が務めることになれば攻撃力に厚みが増すことは間違いない。

 14日のコザでの練習試合・ロッテ戦では指名打者で出場することが濃厚。新人も加入してナインの顔触れも変わり「初めて会った人もいるのでコミュニケーションを取れたら」と積極的にコンタクトを取ってチームを引っ張っていく構え。意欲に燃える背番号5はがむしゃらにレギュラー獲りを狙っていく。