藤村富美男排斥事件の真相(中編)

藤村富美男排斥事件の真相(中編)

 「騒動のとき、お前はまだ新聞社に入っとらんかったんか?それなら仕方ない。けど半分許したるが、これから変なこと書いたら叩き斬るからそう思え!」

 “ハァ…ハイ、ハイ。”

 騒動の真相は分からぬまま、しかしここは謝るにこしたことはない。逃げるは恥だが将来、役に立つであろう。

 振り返れば、すべてに、いかついが心根はやさしい人だった。

 雨降って地面は固まり、西宮市・今津の家へ何度も行った。豪邸ではない、大スターにしては、むしろ質素といえた。

 「オレがナゼ、みんなから追い出されかかったか、分かるか。金や。ゼニや」

 選手との間の仲たがいは、その言動じゃなくお金?

 「そうなんや。オレは給料についてすべて会社任せやった。判は会社に預けていた。契約更改は勝手に会社が決めていた」

 またなんと無頓着な。いまは選手が代理人をたて銭闘する時代である。

 「いや、野球さえやれたらオレ、金なんかどうでもよかったんや。それが…」

 どうなったんですか?

 「会社はそれをいいことに騒動の引き金を引いたんや」

 わかんない!?

 「選手は給料を上げてくれという。会社はオレを防波堤にして…。藤村がこれだけなんだから辛抱しろ!と。そう言われたら可哀想に選手は文句を言えん。で、首を絞められた彼らは、オレにもっと給料を取ってくれ、会社と交渉してくれと言ってきた」※(後編)に続く



【1950年代】藤村富美男

関連記事

おすすめ情報

デイリースポーツ スポーツ・エンタメの現場の他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

いまトピランキング

powered by goo いまトピランキングの続きを見る

エンタメ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

エンタメ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索