「ON」命名秘話…長嶋茂雄と王貞治(中編)

 整理記者の肌感覚にピタッと来た。字数が少ないのに端的に分かり、紙面に載せても落ち着きがいい。探していた「何か」はこれだったか。西野記者と「2人が次に活躍した時は…」と示し合わせた。

 その時はすぐに来た。後楽園球場だったと思う。記者席の西野記者から直接、会社の私の机に電話がかかってきた。

 「王も長嶋も大暴れだ!アレを使ってくれるか?」。もちろん。彼が原稿にONと書く。こちらで見出しをつける。デイリースポーツの紙面で、黒々とした2文字がオンギャーと生まれ出た瞬間だった。

 ONは確かに便利な言葉だった。使い勝手が良く、状況によっていろんなバリエーションを生んだ。

 ちょうど米国とソ連の宇宙開発競争が激しい頃で、ロケット打ち上げに因んで流行した「ドッキング」や「ランデブー」を引っ付けて使用した。同じ試合でアーチを放てば「ONランデブー」。連続ホームランなら「ONドッキング」といった具合だ。

 巨人のチーム原稿でも、例えば「反撃へON」や「猛攻!スイッチON」などと、いたるところにちりばめて使った。語感として前向きなイメージを打ち出せる言葉だったので、なにかと重宝したのを覚えている。※(後編)に続く



【1960年代】ON砲

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