田淵幸一と巨人“掟破りの密会”(前編)

田淵幸一と巨人“掟破りの密会”(前編)

 人目を忍んで会う。水面下での交渉、密会などと表現する。1968年のドラフトの目玉、法政大・田淵幸一と巨人がそうだった。別のスクープを追っていた元プロ野球担当の戸田正明は偶然、密会現場に遭遇した。果たして2つのスクープを同時に手にできたのか。=敬称略=

  ◇  ◇

 タナボタのスクープだった。あれは昭和43年のドラフト会議から2週間が経った11月27日の出来事。

 当時、大洋ホエールズ(現DeNA)担当だった私は、先輩記者から「今日、巨人と大洋の代表が会談するらしいぞ」という情報を得ていた。

 多少は力が落ちていたとはいえ、4番打者だった桑田武が大洋を出たがっているという情報はつかんでいたので、「これはスクープものだぞ」と会談が行われる東京・紀尾井町の「ホテルニューオータニ」で張り込んでいた。

 そこへ巨人の代表と、大洋・森代表が相次いで現れ、地下のレストランに入っていった。シメタ!である。

 「食事には1時間はかかるだろうから、終わるまでどうしようか」と暇つぶし方を思案しながらフロント近くに戻ると、巨人の沢田スカウトが現れ、なんと、フロントでルームキーを受け取ったのだ。

 「あれ?なんでスカウトが…」

 柱の陰に隠れて様子をうかがっているところへ、玄関に一台のタクシー。降りたのは田淵だった。2週間前に阪神からドラフトで1位指名された注目の人物。そしてフロント前で待っていた沢田スカウトの所へ…。

 田淵のタクシーの後ろからある在京スポーツ紙の社旗を付けた車が着き、カメラマンだけが追っかけてきた。自宅前から張っていたようだ。※(中編)に続く



【1960年代】田淵幸一


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