「内藤國雄・人生自在流10」師匠と初めての盃(前編)

「内藤國雄・人生自在流10」師匠と初めての盃(前編)

 【内藤國雄・人生自在流10】(前編)

 海坊主男の角田三男六段(当時)から「もっと気楽にやれ」と言われた内藤國雄は思い悩んだ。「気楽にやれというのは、もっと力を入れなければの逆。それで果たして大丈夫なのか?」

 14歳の時、夜道を加藤一二三棋士と2人で歩いていた時のことを思い出した。

 「僕はね。いつも8割の力を出せばいいと思っている」

 そう語った加藤棋士はすでに七段にあがって大活躍している。

 「自分は10割の力を出そうと力んでいた。これからは、8割出せれば−の気持ちでいこう」

 そう腹に決めると、がぜん気持ちが明るくなり、前向きの闘志が湧いてきた。

 その後は余裕を持って戦い、11連勝。2位を大きく引き離して三段リーグ戦を優勝した。長いトンネルを抜けてやっと四段に昇格。

 三段と四段とは天と地の差がある。「これで初めて収入が伴い、自立することができる。その時の感激はそれまでの人生で最大のものだった」と、内藤國雄は振り返る。

 それにしても角田三男六段のありがたいアドバイスだった。そのおかげで苦境から脱出できたのだから…。

 「長い棋士生活を経て思うのは、助言には適切な時期があるということ。私への角田先輩からの助言は時期としてピッタリだった」

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