「内藤國雄・人生自在流14」間に合った親孝行(前編)

「内藤國雄・人生自在流14」間に合った親孝行(前編)

 【内藤國雄・人生自在流14】(前編)

 「棋士生活の中で一番うれしかったのは、四段になった時」。そんな内藤國雄棋士の話は以前に紹介した。

 大学出の国家公務員の初任給が8千円ほどの時代。四段の給料は8千円より安かったが、新聞棋戦には、その半額くらいの対局料が出た。

 「私はよく勝っていたので小遣いに困ることはなかった」と内藤棋士は振り返る。

 そのころ母・紀子(としこ)は、関節リウマチが進行して、半分寝たきりの生活。洋服タンスがなく「服が部屋にかけられているのを見るのが辛い」と漏らしていた。

 そこで7700円のタンスを買った。紀子は大喜び。部屋に人が来るたびに「くにちゃん(内藤)が、初給料で買ってくれたタンスなんです」と誇らしげに報告した。

 そのころ、内藤棋士には週に1回の出稽古があった。「忘れもしない。10月15日のことだった」

 いつものように紀子を椅子に座らせて出かけた。4時間後に戻ると部屋にその姿がない。捜してみると手洗いの前の廊下で倒れていた。

 駆け付けた医者は「弱り切っている人はトイレから出て、指先に冷たい水が当たると脳出血を起こしやすい」と説明した。

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