「内藤國雄・人生自在流27」神戸組の躍進(後編)

 【内藤國雄・人生自在流27】(後編)

 その筆頭が谷川浩司。昭和58(1983)年、第四十一期名人戦に臨み、加藤一二三名人を4勝2敗で下し初タイトルをものにした。21歳。史上最年少名人の誕生となった。

 そんな谷川の躍進を早くから予測していたのが内藤。出会いは谷川少年が小学校2年の時だった。

 神戸・三宮で開かれた将棋イベントで、30歳の内藤八段(当時)が駒の総数にちなんだ40人の「多面指し」が行われた。これに参加していたのが谷川少年。まさに運命的な出会いといっていいだろう。

 「あの子は将来、必ず大物になる。並の子と違って将棋の腰が据わっていて迫力がある。名人になれそうだ」

 その時の内藤予想が見事に的中しての活躍。さらに躍進してきたのは弟弟子・森安秀光だ。別名「ダルマ流」と言われるように、七転び八起きで、しぶとい将棋だった。

 そんな森安が、自身が「将棋の神様」と尊敬している中原棋聖位と対決した。五番勝負で、いきなり2連敗。しょげかえる森安に内藤は声をかけた。

 「五番勝負は三番目が重要。これに勝てば1勝2敗で勝負は互角に戻る。だから勝て!」

 その激励が届いたのか中原棋聖からタイトル奪取に成功。神戸組は棋界の最高位を占めて「まさにわが世の春」を迎えた。=敬称略=

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