「仰木彬外伝4」体は辛抱の限界に(前編)

「仰木彬外伝4」体は辛抱の限界に(前編)

 【仰木彬外伝4】(前編)

 合併球団を率いることになった仰木彬新監督は、2005年のシーズンを“気力”の2文字だけで乗り切る覚悟だった。ただ、表面上は仰木のみなぎる闘志によって、健康体に見えた。球団関係者も「(春の)宮古島キャンプの時なんか歩いて宿舎まで帰ってましたから」と話すなど、仰木の健康を不安視する声はなかった。

 この年の2月6日、キャンプ地の沖縄・宮古島は熱狂に包まれた。仰木が米大リーグ・マリナーズで活躍していた“愛弟子”イチローを招いたことで、キャンプ開始以来13年間で最高の1500人が来場したのだった。ランチタイム特打で快音を響かせ、ファンが大歓声を挙げるたびに、仕掛け人の仰木は目を細めた。

 「まさに“イチロー効果”だね。天気もよかったし、大歓迎だったから気分よかったんじゃないか」。7日のデイリースポーツはそんなコメントを掲載している。18日には女子プロゴルファー・横峯さくらを招くなど、3年連続最下位に沈んだ古巣の刺激に躍起になった。


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