「制球王小山正明8」夢の1軍初登板(前編)

「制球王小山正明8」夢の1軍初登板(前編)

 【制球王小山正明8】(前編)

 ほぼ8カ月間の2軍生活は全てが肥やしになった。打撃投手でストライクが2球、3球続かなかったら「こら、お前っ!」と叱られたことも、制球力の大切さを教えてくれた。

 のちに小山正明の代名詞になった「針の穴をも通すコントロール」も、藤村富美男や金田正泰らダイナマイト打線の中心選手に鍛えられたお蔭だ。

 楽しい思い出のひとつを振り返れば、甲子園球場の東隣の阪神パーク(現在のららぽーと周辺)の南にあった米駐留軍のベースキャンプの兵隊から試合を申し込まれ、小山らは「いてまおか(やっつけてしまおうか)」と戦い、実際、負けることはなかった。

 なめたらあかん。そっちは野球を生んだ国にしてもや、こっちは野球でメシを食ってるプロや。負けるわけがないがな−。

 実際、赤子の手を捻るような強さをみせ、1敗もしなかった。彼らは必ず土産を持ってくる、煙草、ガム、チョコレートにコーラまで。

 「コーラの味には馴染めなかったね。なんやこれちゅう感じで一口飲んで吐き出したもんや。進駐軍のチーム?負けても負けても挑戦してきたなあ」

 今も酒場で小山と昔の話を聞くと、とめどなく笑いをともなう長い時間が過ぎていく。

 小山の公式戦初登板は早々とやってきた。昭和28(1953)年8月26日。大阪球場の広島戦。この試合は駒田桂二が先発し、楽勝のペース(11−3)で駒田が勝利投手の権利を得た後、小山に声がかかった。


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