【ガンバレ長友】「サッカー小僧に戻って大暴れして」

【ガンバレ長友】「サッカー小僧に戻って大暴れして」

 愛媛県西条市出身の日本代表DF長友佑都(31)が、自身3度目のワールドカップ(W杯)に挑む。ハードな練習に励んだ西条北中時代、サッカー部の副顧問として長友を指導したのが現在、新居浜市内でイタリア料理店「ルミーノカリーノ」を営む伊藤貴史さん(45)だ。「中学時代のようなサッカー小僧に戻って、大暴れしてほしい」。いよいよロシアのピッチに立つ教え子にエールを送った。



 愛媛県新居浜市にあるイタリア料理店「ルミーノカリーノ」。店に入ると、壁に力強い文字で記されたメッセージが目に入る。

 「努力に勝る天才なし! 意志あるところに道あり 感謝の心」

 オーナーの伊藤さんは「長友が書いてくれました。こっちに帰って来たら、必ず店に顔を出してくれるんです」と笑う。

 かつて中学の社会科教諭だった伊藤さん。西条北中ではサッカー部の副顧問として、長友を3年間指導した。

 「長友は入学当初は態度が悪くて、授業中もふんぞり返ってガムをかんでいた。サッカー部の練習もサボってばかりで、学校の裏口から逃げるように帰っていました」



 そんな長友を井上博監督と一緒に粘り強く諭し、やる気にさせた。2年生になるころには大変身。「やると決めたらストイックな男。相当キツい練習にも率先して取り組むようになった。部の練習が終わったあとも、市民グラウンドに行って個人練習をしていました」と振り返る。

 伊藤さんは当時から欧州サッカーに詳しく、特にイタリア・セリエAのスター選手、FWロベルト・バッジョの大ファンだった。部員にもイタリアサッカーやバッジョの魅力を熱弁。その影響からか、いつしか長友も「イタリアでサッカーをやりたい」と夢を語るようになっていた。

 伊藤さんは32歳のときに中学教諭を退職。シェフの妻・留美子さんとともに「ルミーノカリーノ」を開いた。その決断を長友に報告すると「先生、やっぱ面白いですね!」と激励されたという。



 開店から13年。伊藤さんは毎年、店のスタッフを連れてイタリアに研修旅行に出かける。パスタ工場の見学やワイナリー訪問が目的だが、もちろん、長友が在籍していたインテル・ミラノの試合も観戦。自宅に招待され、一緒に食事を楽しむのも恒例となっていた。

 「イタリアでプレーする長友からすごく刺激をもらった。彼のおかげで僕も頑張れた」

 その教え子が、いよいよ3度目のW杯を迎える。「今回が最後のW杯になるかもしれない。感謝の心を忘れず、中学時代のようなサッカー小僧に戻って、大暴れしてほしい」。店で祝福の料理とワインを用意して、長友と再会する日を楽しみにしている。

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