【四国再発見】源内の才能育んだ静かな門前町・志度

【四国再発見】源内の才能育んだ静かな門前町・志度

 香川県さぬき市志度。県東部に位置する人口1万2000人余りの小さな町は、江戸時代の才人・平賀源内が生まれ育った場所としても知られる。まだまだ梅雨の蒸し暑さが続くが、心地よい海風を感じながらあちらこちらを歩いた。



 江戸中期に幅広い分野で名をなした平賀源内。静電気発生装置「エレキテル」を完成させ、歩数計や寒暖計など100種にもおよぶ新品を考案した発明家。そして、本草学(漢方医学)者として注目を浴びた。

 さらに非凡な文才、画才を発揮。日本初の油絵といわれる「西洋婦人図」を描き、作家としてはペンネーム「福内鬼外」「風来山人」として活動。ベストセラーとなった「根南志具佐(ねなしぐさ)」「風流志道軒伝(ふうりゅうしどうけんでん)」は、明治時代まで重版された。

 「土用の丑の日」は、夏にうなぎを食べる習慣がなかった時代に、源内が考えたマーケティング戦略で、コピーライターの役割も果たしていたことになる。

 しかし、晩年は不遇だった。社会からきわもの扱いをされることも多く、人間不信や被害妄想が広がっていく。

 多能な源内は、大名屋敷の修理を頼まれる。自宅で大工の棟梁(とうりょう)と酒を飲んだとき、深酔いして修理の図面を盗まれたと勘違い。2人を斬殺して極寒の牢(ろう)内で獄死したという。

 あらゆる分野で功績を残し、時代を駆け抜けた源内は、香川県民、特に志度の人々にとって誇らしく、今も親しみを感じる存在だ。

 幾度の改修を経て現在に至る生家。そこから四国霊場第八十六番札所・志度寺へと向かう、その名も「源内通り」を歩く。途中には古い石灯籠やお寺、源内の業績を展示する記念館などがあり、足を止めてゆっくり楽しめる。

 また、暑い時期に徒歩は気が向かないという方は、観光レンタサイクル「源チャリ」で町を巡ることもできる。

 海に近く潮の香りが漂う静かな門前町。江戸を席巻したマルチな才人の魅力に触れられる。


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