前回、弊コラムとのコラボ企画として紹介させて頂いた、愛媛のキャプテン・FW西田剛がパーソナリティーを務めるFM愛媛「愛媛FC GOGO西田GO」。結局あまりに話が「あつもり」になりすぎて、話が当初2回の予定が3回に渡ってしまったインタビューでは、彼のここに至る道、発信力のバックボーンを数多く知ることができた。

 例えば、阪南大3年時に選出された全日本大学選抜フランス遠征の話題では当時、明治大だった同期のDF長友佑都(愛媛県西条市出身、日本代表・ガラタサライ)から「当時の自分はガムシャラだったが、今振り返ると佑都とは目標から逆算する意識の積み重ねに差があった」と、現代の新型コロナウイルスの感染拡大防止にもつながる逸話を包み隠さず告白。

 また、ファンに接する姿勢は、大卒入団した横浜FCで「カズ(三浦知良)さんは僕と20歳違い、スーパースターであってもピッチ外ではフランクに話してくれる一方で、メディアやファンの前ではプロフェッショナルに振る舞う」学びが起源となっている点。

 発信力はプロ入り4年目での福岡移籍早々に、「ケガをしていて試合にも出ていないにもかかわらず(苦笑)、試合前にマイクパフォーマンスで爪あとを残すため叫んでつかみを取った」経験が大きなきっかけになったことなどを明かしてくれた。

 そして2014年の愛媛移籍後、2年目からFMラジオ番組を続けている理由とは……。

 「まだ愛媛はスタジアムに足を運んでくれる方が多くない。ですので、まずは選手や西田剛ってどんな人ということを知ってもらいたい。そこでスタジアムに足を運んでもらえれば、今度は他の選手にも興味を持ってもらえるかもしれない。スポーツ選手にとってキャラクターは大事だし、1つのきっかけづくりになると思っています」

 「目的以前にまずSNSありき」になっている今にあって、公明正大に意図を明かして真摯に向き合う西田剛の意思は浸透している。それは昨年、ホーム大宮戦でケガ、病気などサッカー人生の危機を乗り越えて初ゴールを奪った瞬間、スタンドのみならず記者席全員が拳を突き上げたことが何よりの証明である。

 今現在は限られた練習環境にあっても「課題を克服する」ことを消化しつつ、インスタグラムストーリーで毎日5時55分に元気の出る言葉を添えて発信を続ける西田剛。わずかに光が見えるリーグ再開の暁には、また新しい愛媛の「背番号18」が見られるはずだ。