新型コロナウイルスの感染が、やや落ち着きを見せる一方で、熱中症により搬送される方が増えています。例年よりマスクをする機会も多いので、屋内にいる場合も水分補給を多くし、通気性のよい服装に気をつけ、特に運動をする際には予防に努めてください。

 今回のエクササイズはストレッチと共に、バランス能力を高めます。ストレッチの際、ハムストリングやふくらはぎといった、足の後ろの部分を入念にされる方は多いと思います。それに比べ、足の前部分のストレッチはどうでしょうか。

 学生の皆さんや、学生時代に運動を頻繁に行っていた人で、膝のお皿の下の部分を痛めている方。このような症状はオスクッド病といわれ、太ももの前の部分に負担がかかり、筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性が失われると起こりやすくなります。

 現在症状がでている方、また予防のためにも、太ももの前の部分を積極的にストレッチしていきましょう。

 まず片足立ちになり、一方の膝を曲げ、足首ではなくしっかりとつま先を持ちます=写真�。支えがない状態で行うとバランスが取りにくくなりますので、まずは写真のように椅子や机等に片手を置いてバランスをとり、太ももの前の部分が伸ばされていることを確認。15〜20秒キープしてください。反対の足でも同様です。

 写真�の状態でも、膝を曲げている方の太ももの前の部分は伸ばされています。よりストレッチ効果が大きく、同時にバランス能力を向上するためには、写真�のように身体が頭から膝まで、地面に平行になるまで倒します。この状態で15〜20秒ほどキープし、反対側も同様に行います。

 エクササイズを行う際には、くれぐれも、手を置いている椅子や机等が動かないことを確認してください。

 高橋 塁(たかはし・るい)1978年1月26日生まれ、42歳。香川県さぬき市出身。高松北高、香川大では野球部で活躍。香川大大学院を卒業後、穴吹リハビリテーションカレッジで理学療法士の資格取得。07〜09年は香川オリーブガイナーズで、10〜15年は横浜DeNAベイスターズで専属トレーナー。現在は徳島大医学部博士課程で研究に励み、高校の部活動などで体のケアやトレーニング指導を行っている。