ZOZOから撤退! 「ミキハウス」社長が週刊新潮に語った“さすがにアカンわ”

ZOZOから撤退! 「ミキハウス」社長が週刊新潮に語った“さすがにアカンわ”

 オンワードに続き、ミキハウスも「ZOZOTOWN」から撤退――。このニュースをどこよりも先に報じたのは、週刊新潮1月17日発売号である。本誌は1月14日に同社の木村皓一社長を大阪の自宅で取材し、離脱を認めるコメントを記事に掲載した。誌面に入りきらなかった木村社長による40分間の“激白”をご紹介しよう。(「※」は編集部注)

 ***

 正直、ウチのZOZOの売り上げは、全体の100分の1程度だから、撤退してもあんまり影響ないんや。

 そもそも僕のところの商品は、おじいちゃんとかおばあちゃんが孫にプレゼントとして買っていく人が多いから、百貨店とは相性いいけども、ZOZOとはあってないんやな。せやから売り上げもたいしてないわけや。

〈大手ブランドが次々に「ZOZO撤退」を行う背景には、昨年12月25日から始まったサービス「ZOZOARIGATO」の影響がある。これは、利用者が会費を払うことで、ZOZOでの買い物が常に10%引きになるというもの。割引分はZOZOが負担する形をとるが、「言ってみれば恒常的な値引きサービスのことで、ブランド価値を毀損する危険性が高い」と、上記の本誌記事でオンワードHDの担当者は語っている〉

 ネットで「ZOZOARIGATO」ってセールを偶然見つけて、これは違うんちゃうかなって。見つけた瞬間すぐに(※ZOZOの)サイトから消したわ。新会員獲得のためにZOZOさんが割引分を持つって言うけども、全部の商品が3割引きやで(※サービス入会初月は30%、以降は10%)。もちろん百貨店で売っている商品が全部定価って言うたらそれはちゃうんやけど、ブランドイメージを傷つけへんために、外商の人がうまいことやってるわけや。

 そういう意味で、あのZOZOのセールは百貨店の顔がたたへんわな。まぁ、ZOZOでの売り上げなんて0・5パーセントくらいやから、別にどうでもええんやけど、今のところは少し休憩しようかなって。

オンワードさんは早かったわな

 そもそもウチは、百貨店でセールをやらないんや。大店法の影響が小売店に直撃した際、個人の小売店に迷惑をかけたらあかんと思って、商品を無料で引き上げたんや。(※大店法に代わり、大店立地法が2000年に制定されたことを指すと思われる。これによって大型店舗への規制が緩和された)。その時の商品で、百貨店でバーゲンやったけど、あれは時代の流れや。メイドインジャパンが多いし、日本の従業員を守らなあかん。バーゲンなんかで価格競争になったら、工場や小売りがどんどん苦しむことになる。なんでZOZOだけ安いねんて言われたら、価格競争になるやん。

 それにしてもオンワードさんの対応は早かったわな。僕のほうが先に知ってたらイチ早く撤退してたわ。だって、僕も担当者も全商品割引きなんて知らんかったからね。特に説明もなかったし。

 僕がZOZOのセールを知ったのは、1月の最初の月曜やな。オンワードさんは何であんな早く知ったんやろう。それが知りたいわ。

 でもな、余所は知らんけど、こんなセールが1年も続くなら100%撤退や。1カ月程度やったら余所の出方を見て考えたけども。まぁ、正直売り上げ的にはたいしたことないからどっちでもええねんけどな。ただ、自社のECサイトのほうが売り上げは何倍もええわけや。ZOZOを始めたきっかけなんて「そんなんあるんや」程度でやっただけやから。やり始めてから1年もたってないんちゃうかな。いろんなブランドがある中で、ウチが最後に入ったくらいなんちゃうか。担当者からはウチはすごい安い家賃(※出店手数料)でやってるとは聞いてるけども。

楽天の三木谷さんが来て…

 前澤さんに対しては、別に何とも思ってへんよ。会ったことも話しをしたこともないし。若くてダンディで、頑張り屋さんでええんちゃう。ただ、やっぱり今回のブランドイメージを下げるセールはアカンわな。

 息子は前澤さんと飲みにいったりしてるみたいやけどな。でも、息子はミキハウスと資本関係のない完全別の子会社やってるから(※ミキハウスが撤退しても2人の仲は)関係あらへんわ。息子にも一応消すことは伝えたで、「そう」って言ってたけどな。

 手数料に関しては、20%ちょいやって聞いてるで。余所は35%らしいわな。まぁ、何度も言うけど大した売り上げないから、手数料のパーセンテージなんてどうでもええんや。とにかくこんなセールがずっと続くなら、100%復帰はせえへん。

 ただ、担当者にはまだ撤退って話してへん(※14日取材時点)。とにかく消してくれとは言ったけども。

 ZOZOさん、11日にリッツカールトンでやったウチの新年会には来てたで。そのときは名刺交換したぐらいで、そういう話はしなかったけども。恐縮している感じやった。

 そういえば、楽天で取り扱い始める前に、楽天の三木谷さん(浩史・代表取締役会長兼社長)がきて「木村さん、子供服ゆうたら、ミキハウスでしょう」なんて言われてな。そんなん言われたら嬉しいやん。それで「やってくれ」言われたから、パソコンで子ども服なんて売れへんやろうなぁ思ってたんやけど、やってみたんや。で、三木谷さんが「年間1億円売ったらシャンパン持ってくる」なんて言うてたんやけど、あれから1年たってもシャンパン持ってきてくれへんのや。それ三木谷さんに言うたら「悪い悪い」なんて言うてましたけど。

高島屋だけで50億くらい

 ちなみに、ECはZOZOだけと違うで。Amazonもやってるし、楽天もやってる。で、一番最後にやったんがZOZOやろな。で、なかでも売り上げが一番少ないのがZOZOやろな。

 そんなんやから、最初はZOZOなんて特に相手にしてなかったんや。でも、あんなセールやられたらさすがにアカンわ。イメージダウンやで。

 1月7日の朝に担当者から報告があって、即決や。画像見てこれはアカンなって。「ブランドイメージをダメにすることだけはせんように」って担当の部長にも言ってあったから。ただ、繰り返しやけど、ウチは高島屋だけで50億くらいの売り上げがあって、ゾゾは1億くらいやから、どっちでもええんですわ。それに、ウチが抜けても、ZOZOにとっては何の影響もないんちゃう?

 別に「ARIGATO」キャンペーン自体は、何の問題もないと思うで。賛成してるブランドもあるやろうし。ただ、ウチとしてはブランドイメージが下がるから、ああいうキャンペーンには参加したくないってことだけやな。

 僕から言わんでも、多分、明日の朝8時からの情報共有会議で、担当者から「やめていいですか」って言ってくると思うで。ZOZOと何年契約なのか知らんけど、このまま商品ページ消したまんまにして、契約期限が過ぎたらそのまま終了って形になるんちゃうかな。今のところ復帰の可能性は低いけど、ZOZOからちゃんとブランドイメージを守ってくれるような提案があったら、一応考えるわな。

 でも、大した売り上げないから、ZOZOから話はないと思うで。

週刊新潮WEB取材班

2019年1月24日 掲載


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