大河ドラマでの代役起用にもかかわらず、女優・川口春奈(25)の人気は沸騰し、バブルと言って差し支えないだろう。自身のYouTubeでも地元愛をアピールして絶好調、その“ライバル”は福山雅治(51)なのだとか。

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「毎回『麒麟がくる』は見ていますよ。おふくろ(川口の祖母)も楽しみに。最初は出るシーンが少なかったけんど……」

 と語るのは、川口春奈の出身地、長崎・五島列島に住む叔父である。

 大河ドラマでは沢尻エリカの逮捕により、急遽代役に。当初は出演シーンの少なさに心配の声もあがっていたものの、3月に入って川口演じる斎藤道三の娘・帰蝶(きちょう)が見せ場を作っている。

 芸能記者に言わせると、

「帰蝶が織田信長への嫁入りについて、長谷川博己演じる明智光秀に相談、尾張の国へ調べに行かせるシーンが描かれました。光秀と信長の最初の出会いとなる重要な場面。しかし、3月8日に放送されたその回の平均視聴率は13・7%。初回が19%を超えていましたから、下降気味であるのは否めません」

 とはいえ、川口への評価は高い。

「製作陣からすれば、彼女がとにかく穴を埋めてくれれば、という思いでした。ですが、沢尻への嫌悪感から、川口さんの素朴さが視聴者にむしろ好意的に受け止められています」

 それを裏付けるように、他の仕事でも川口人気はバブルの様相を呈している。

 2月には製薬会社の花粉症啓発のためのアンバサダーに就任し、シャンプーやカルビーの新商品のCMも相次いで発表された。

 極めつきはYouTubeである。今年1月にオフィシャルチャンネルを開設して、登録者数は現在、80万人を超える。川口が五島列島の実家に帰省し、母の料理を手伝う様子などがアップされ、女優らしからぬ日常風景を披露。再生回数は500万回を突破している。

長崎といえば

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が解説する。

「動画は彼女が好き勝手にやっているわけではなく、事務所がしっかり管理しているので、プロモーションの一環と言えます。とはいえ、彼女の素の部分など、プライベートを覗き見できる面白さがあり、新たなファンがつきやすいですね」

 時間があると実家に戻るという彼女。最近では、長崎の聖火ランナーに、なぜか東京生まれの石原さとみが選ばれ、物議を醸した。川口も地元愛では他を寄せ付けないはずなのに……。

 叔父に聞くと、同郷の有名人を引き合いに謙遜する。

「そうはいっても、長崎といえば、福山雅治やけん。ほかにも出身の有名人はたくさんおるけんさ。ただ、なんでも頑張ってくれればよかです」

 先の芸能記者は、その“ライバル関係”について、

「長崎は原爆が投下された街で、福山さん自身も被爆2世であることを公言しています。ただ、長崎市出身の彼と違い、川口さんは島生まれなので自然の中で伸び伸び育った牧歌的なイメージ。こんなふうに、地方出身をひとつの個性として発信するのが、最近の芸能界のトレンドですね」

 視聴率は心配だけど、郷里を代表する女優へ、期待は膨らむばかり――。

「週刊新潮」2020年3月19日号 掲載