創立50周年の節目なのに、売れっ子が次々と去っていく――。ご存じ大手芸能事務所「オスカープロモーション」のことだ。

 女優の忽那汐里(27)に草刈民代(55)、リサ・ステッグマイヤー(48)、長谷川潤(34)、さらに“大看板”の米倉涼子(44)と、移籍者は後を絶たなかった。

 ところが、だ。内情を知る業界関係者が囁くのは、趣の違ったこんな話。

「新たに大黒柱を担うことになった上戸彩(34)は先日、事務所残留を内々に明言したのです」

 それも古賀誠一会長(80)に、直接告げたのだという。

「オスカー所属のタレントは月に1度、会長と面談するのが通例です。上戸は古賀さんとサシで会った5月半ば、コロナの影響でTBSドラマ『半沢直樹』の撮影が中断され、自宅待機を強いられていました。そのことを会長は気遣い、4歳と0歳の上戸の子の体調まで尋ねるなどし、今後の相談をしたそうです」(同)

 やがて話題は仕事の件に。

「会長は、女優・タレントの大量退社による売り上げ減を踏まえ、ギャラが1本6千万円もするCM出演を増やしてくれた上戸に謝意を伝えました。すると上戸は身を縮めながら、こう言ったそうです。“私は会長がいらっしゃる限り、辞めませんから”と。会長は嬉しさのあまり、グッと言葉に詰まったとか」

 実は、この突然の“残留宣言”には前段があった。

 さる事情通が振り返る。

「会長との面談の1週間ほど前、上戸が発送元の段ボール箱が、事務所に大量に届いたんです」

マスクのお裾分け

 上戸は都内の自宅マンションにマネージャーを呼び、ワンボックス車で段ボール箱を運び出させたという。

「箱の中には使い捨てマスク50枚が梱包された小箱がギッシリ詰められ、その一つひとつに、上戸の直筆で“コロナで大変ですが、皆さん頑張って下さい”と書かれたメッセージカードが添えられていました」

 居合わせたスタッフが大喜びするなか、駆けつけた幹部も感に堪えない様子で、

「本当にあの子は優しいなぁ。事務所思いなんだなと、目を細めていましたね」

 そして、いよいよ面談で、“この身を事務所に捧げます”と宣言したわけなのだ。

 そんな上戸と“両輪”で屋台骨を支えることになったのが武井咲(26)。こちらも事情通いわく、

「テレ朝の2時間ドラマ『黒革の手帖』のロケが8月にあり、2週間ほど都内と石川県金沢市を往復する予定です。当初、制作サイドは2歳の赤ん坊を抱える武井がロケに難色を示すのではと案じていましたが、彼女も事務所も即了承だったのは意外でした」

 奇しくも上戸の夫のHIRO(51)と、武井の夫のTAKAHIRO(35)は、LDH所属の人気グループ「EXILE」の新旧メンバーなのだった。

「HIROはLDHの会長でもありますが、同社は今年予定していた168回のライブをコロナ禍ですべて中止すると発表。収入の柱を失って、苦しい台所事情に喘いでいます」

 で、見逃せないのは、

「上戸がオスカーに送った大量のマスクは、もともとHIROがファンや関係者に配ろうとして買っていた一部から“お裾分け”したものだったこと。どうか妻を支えて稼がせてやって下さいという、夫HIROのオスカーに向けた願いが込められているようです」

 上戸も武井も、夫のため子のため、そして事務所のために働かなくてはならない。この時期、売れっ子も大変なのだ。

「週刊新潮」2020年6月25日号 掲載