女性から嫌われた!?

 弘中綾香アナ(29)と言えば、今やテレビ朝日の“顔”であることは間違いない。特に10月改編で目玉とされた“30分バラエティー”のうち2本でサブMCを担当。局をあげて彼女に期待していることがよく分かる。

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 弘中アナは中等部から慶應大で、それも法学部卒。“お嬢さま”と報じた写真週刊誌もある。

 2013年、テレビ朝日に入社。そして新人アナ1年目の10月、「ミュージックステーション」(金・21:00)のサブMCに抜擢された。

 17年には「激レアさんを連れてきた。」(月・23:15)で若林正恭(42)とMCを務め、更に知名度をアップさせた。

 とにかく珍しい体験をした素人出演者を紹介するという番組。弘中アナが手書きのフリップを駆使し、極めて要領よく、スピーディーに“激レアさん”の半生を紹介していくのは見どころの1つだ。

 だが、それだけでは、やはり人気者にはなれない。弘中アナが注目されたのは、「番組の中で自分の好悪を露わにする」という点にあった。

「弘中綾香『まるで空気を読まない』異端児の魅力 神田伯山も認めた『ニュータイプの女子アナ』」

 これは、お笑い評論家のラリー遠田氏が2月22日、東洋経済ONLINEに寄稿したコラムのタイトルだ。

「調子に乗っている」

 コラムで弘中アナの“好悪を露わにする”という特徴は、次のように指摘されている。

《感情を露骨に顔に出し、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとはっきり言う弘中は、アナウンサーとしては異色の存在》

 こうした特徴を指摘した上で、ラリー氏は弘中アナを絶賛した。

《テレビ業界はいまだに旧態依然とした価値観がまかり通っている世界だ。それを変える可能性があるのは、弘中のような、いい意味で空気を読まない異端児しかいない》

 その一方で、興味深い指摘も記されている。

《弘中の毒舌は「芸としての毒」というよりも、ただの悪口になってしまっていることもしばしばある。そういうところが調子に乗っていると思われたりもするので、人によって好き嫌いや評価が分かれる》

 今年、弘中アナは「あざとくて何が悪いの?」(土・21:55)と「ノブナカなんなん?」(土・22:25)の2本でサブMCを務めることになった。テレ朝にとっては鳴り物入りの“30分バラエティー”だけあって、出演者は豪華だ。

土曜の夜は弘中アナ

 まず「あざとくて何が悪いの?」は、山里亮太(43)と田中みな実(33)だ。番組のテーマは恋愛で、女性視聴者を強く意識した内容になっている。

 視聴者からエピソードを募集し、「あざとい女性」に焦点を合わせて再現VTRを作成。それを見ながら、弘中アナとゲストを加えた4人でトークを展開していくという内容だ。

 次に「ノブナカなんなん?」は、千鳥でツッコミを担当するノブ(40)と共演。こちらは男性視聴者を意識した内容のようだ。

 番組タイトルに「なんなん」という言葉が使われている通り、「ゴミ部屋に住む女ってなんなん?」、「大食いしまくる女ってなんなん?」といったVTRを見ながら、登場する人物に2人でツッコミを入れるという番組だ。

 放送時間をよく見ていただくと、土曜の午後10時から11時まで、弘中アナが出ずっぱりになっていることが分かる。

 山里亮太、田中みな実、ノブと言えば売れっ子ばかりだが、テレ朝が視聴者に売り込もうとしたのは、実は弘中アナだったのではないかと思ってしまう。

低迷の視聴率

 弘中アナにとっては順風満帆という言葉がぴったりだ。しかし、である。好事魔多し。テレ朝期待の2番組の視聴率が低迷しているのだ。

 ライバルの民放キー局で番組制作に携わるスタッフが言う。

「ビデオリサーチが調査した、関東地区、リアルタイム、世帯の視聴率ですが、10月24日は『あざとくて』が4・9%、『ノブナカ』が5・1%という結果になりました。

 土曜夜の番組で、これは目も当てられない数字です。かなり厳しいという表現がぴったりでしょう」

 特に「あざとくて」は山里亮太と田中みな実と力の入ったキャスティングだ。2人が視聴率を持っている以上、弘中アナに低迷の責任があると考えざるを得ないという。

「蒼井優(35)と結婚したことで、山里さんも今が旬です。そして田中みな実さんの人気は言うまでもありません。

 この2人が出演していながら、番組の視聴率が4%台というのは、弘中アナの責任と言われても仕方ないでしょう」(同)

衝撃のF1視聴率

 弘中アナと言えば、2019年12月にオリコンが発表した「第16回好きな女性アナウンサーランキング」で初の首位を獲得したことは記憶に新しい。

 視聴者の人気は抜群かと思いきや、早くも潮目は変わっているという。

「『あざとくて』の世代別視聴率を見てみると、F1(20〜34歳の女性)視聴率は2・2%、F2(35〜49歳)視聴率は1・5%と非常に低くなっています」(同)

 比較のため、裏番組を見てみよう。柴咲コウ(39)主演のドラマ「35歳の少女」(日本テレビ系列・土・22:00)のF1視聴率は5・0%、F2視聴率は5・7%だった。

 松本人志(57)のバラエティ番組「まっちゃんねる」(フジテレビ系列・土・21:00)はF1が4・5%、F2は7・7%という数字だった。

「2番組と倍以上の差がついていますから、弘中アナが20〜40代の女性視聴者からそっぽを向かれていることが浮き彫りになります。

 理由を考えると、『女性は女性に厳しい』ということでしょうね。『出る杭は打たれる』と言ってもいいのかもしれません」(同)

“黒子”の水卜アナ

 2019年の段階では支持を集めていたにもかかわらず、今年に入って人気が急落した可能性があるという。

「本格的に露出が増加すると、女性視聴者は『調子に乗りやがって』と批判的な目で見るように変わってしまったのではないでしょうか」(同)

“ライバル”と比較してみよう。日本テレビの水卜麻美アナ(33)は、オリコンの『好きな女性アナウンサーランキング』で5年連続1位に輝き、2017年で“殿堂入り”を果たしている。

「加藤浩次さん(51)との『スッキリ』(平日・8:00)、有吉弘行さん(46)との『有吉ゼミ』(月・19:00)、『幸せ!ボンビーガール』(火・22:00)といった番組で、水卜さんは進行の仕事を手際よく進めながら、決して出しゃばることはありません。共演MCを必ず立て、黒子に徹します」(同)

 水卜アナは「芸能人ではなくアナウンサーに徹する」ことがモットーだという。どうやら、ここに弘中アナとの違いがありそうだ。

 断トツの視聴率が取れないにしても、安定感で評価される──これはテレビ業界で生き抜く必勝法の1つだという。

「芸能人気取り」

 まさに水卜アナのキャラクターに当てはまる。調子に乗って芸能人面することが絶対にない。老若男女から広範な支持を得ている。

 これに対し、弘中アナは男性ファンなら多いのかもしれないが、女性に人気がないという弱点があることが分かった。

 つまり安定感が足りない。少なからぬ視聴者が「彼女は芸能人気取りではないか」と疑っている段階と言えるのかもしれない。

「女性視聴者は、ある意味で残酷です。彼女たちは、ちょっと前までなら弘中アナを褒めていましたが、潮目が変わればあっさり見限る。

 結局のところ、女性視聴者は『男に媚びるような態度や視線』はあまり好きではありません。このままだとなかなか厳しいのかもしれませんね」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年10月31日 掲載