役者としてはもちろん、バンド「DISH//」のボーカルとしても大人気の北村匠海(23)。今度は舞台にも挑戦するという。同情されるほど不幸が続いた昨年とは打って変わって、今年は間違いなく飛躍の年となりそうだ。

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 2月27日、来年1〜2月に世田谷パブリックシアターほかで舞台「マーキュリー・ファー」が再演されることが発表された。NHK大河「青天を衝け」で主演を務めている吉沢亮(27)と昨年末「2020年ブレイク俳優ランキング」(ORICON NEWS)で1位を獲得した北村匠海が兄弟を演じる、ファンにとっては夢のような舞台だ。演劇評論家は言う。

「演出は2015年の初演同様、俳優で演出家の白井晃(63)。初演では高橋一生(40)と瀬戸康史(32)が兄弟を演じ、上演不可能とまで言われた過激な表現とセリフ、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれ話題となりました。この舞台を見た吉沢は、自分で演じてみたいと思ったそうです。また、北村はこれが初舞台になります。役者としてより幅を広げることになるかもしれません」

 来年1月開演となれば、吉沢は大河収録直後に稽古に入ることになる。北村は現在「にじいろカルテ」(テレビ朝日)に出演中で、年内に公開される映画が2本、来年公開される映画も2本が決まっている。民放プロデューサーが言う。

「しかも北村は、ダンスロックバンドDISH//のボーカルとしても活動もありますからね。吉沢や菅田将暉(28)は4〜5歳先輩ですから、20代前半の俳優では、今や最も忙しい俳優かもしれません」

バンド活動に事務所は……

 バンド活動と俳優の「二刀流」をこなす北村。あいみょん(25)から提供され17年にシングル化された「猫」は、昨年、YouTubeでアコースティックバージョンが公開されると再生回数1億回を突破。昨年のレコード大賞では、優秀作品賞を受賞した。

「SNSでは、なぜ紅白に出ないのかとファンの間で議論になったほど。ジャニーズを凌ぐほどの人気です。もっとも、彼が所属するスターダストプロモーションとしては、あんまりバンド活動にのめり込んで欲しくはないというのが本音のようです。いまは、ドラマや映画のオファーがひっきりなしに来ているそうですからね。それでDISH//としての仕事と被ってしまうことを避けて、早めに来年の舞台の仕事も入れたと聞いています」

続いた不幸

 北村と言えば、昨年は6月公開予定だった初の単独主演映画「とんかつDJアゲ太郎」がコロナのために延期。ようやく10月30日公開が発表されたものの、9月8日にはアゲ太郎(北村)の師匠役だった伊勢谷友介(44)が大麻取締法違反の容疑で逮捕。それでも再撮影・再編集は行わず、なんとか公開にこぎ着けたが、今度は初日の2日前にアゲ太郎のライバル役を演じた伊藤健太郎(23)が轢き逃げで逮捕されてしまった。

「興行成績は1億円の大台は突破したようですが、ヒットというほどではありませんでした。もちろん、主演の北村のせいではなく、あまりに不運が続いて、むしろ同情の声が上がっていましたね。続いて、9月クールのドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS)にも出演しましたが、収録中の7月に三浦春馬が亡くなってしまい、ドラマは4話で終了しました。昨年はちょっと気の毒でしたね」

 それでも前述したように、年末には「2020年ブレイク俳優ランキング」で、それまで圏外だったにもかかわらず、初登場で1位に輝いた。

「イケメンでシリアスな役から、おバカ全開のコメディまで演じられる振り幅の大きさが認められていると思います。最近では賀来賢人(31)が、シリアスからコメディまで演じられる役者として認められていますが、ランキングでは2位でしたからね。北村は人気も実力も両方あるということ。これに来年は舞台も加わるわけです。演出の白井さんにも鍛えられるでしょうから、同世代では頭ひとつ抜けた存在になると見ていい。さらに俳優の仕事は増えるでしょうね」

デイリー新潮取材班

2021年3月6日 掲載