“不合理”を嫌う雅子妃 新皇后に「宮中祭祀」のハードル

“不合理”を嫌う雅子妃 新皇后に「宮中祭祀」のハードル

 1月7日、雅子妃が3年ぶりに宮中祭祀への出席を果たされた。このお出ましは、世間の目にはご体調が上向きにあるように映った。その一方で、宮内庁のさる幹部には、宮中祭祀が“新皇后”の前に立ちはだかる高い壁だと再認識されるきっかけとなったという。

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 昭和天皇が崩御し、天皇陛下の即位から30年を迎えた1月7日。八王子の武蔵野陵と皇居の宮中三殿で、「昭和天皇三十年式年祭の儀」が営まれたのだが、

「天皇皇后両陛下は武蔵野陵に参拝され、皇霊殿の儀には、両陛下のご名代で皇太子ご夫妻が臨まれました。雅子さまの宮中祭祀は、実に3年ぶりです」

 と、振り返るのは宮内庁担当記者。

「雅子さまが帯状疱疹で“長期療養生活”に入られたのは2003年12月。その年9月の『秋季皇霊祭・秋季神殿祭』を最後に、09年1月に営まれた『昭和天皇二十年式年祭』まで宮中祭祀に出られませんでした。以降は、16年4月の『神武天皇二千六百年式年祭』まで7年の間が空き、今回のお出ましへと続きます」

 療養後3年ぶり3回目の宮中祭祀を受け、宮内庁のさる幹部が打ち明ける。

「最近の雅子妃殿下は地方行啓や園遊会もこなされ、元日は、陛下に三権の長などがお祝いを述べる『新年祝賀の儀』にも出られました。この“復調”の裏であらためて懸念されているのが、宮中祭祀に対する妃殿下の胸の裡なのです」

菊の壁

 それはいったい、どんな思いなのか。

「宮中祭祀には、豊穣を祈る祈年祭や新穀を供えて口にする新嘗(にいなめ)祭をはじめ、今回のように先祖の霊に祈る祭典があります。妃殿下は、古式にのっとり大垂髪(おおすべらかし)を結い重い装束を身にまとって臨まれるので、肉体的な消耗がとても大きいのです」

 だがそれ以前に、

「妃殿下は合理性を重んじる海外での生活が長く、キャリアウーマンとして活躍してこられた方です。必ずしも理屈では説明がつかない祭祀という分野について、いまだに割り切れない思いをお持ちなのでは、と拝察されます」

 ならば、なにが割り切れないのか。

「たとえば、宮中祭祀にともなう“潔斎(けっさい)”という所作。儀式の前、全身を清めるために湯を浴びるのですが、着替えから女官の手によって行われます。妃殿下はご自身の裸を他人に晒さねばなりません。こうした“不合理さ”も、宮中祭祀を遠ざけてきた理由の一つと言われているのです」

 これら、日本の皇室ならではの特殊な儀式は“菊の壁”とも言われるという。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が語る。

「少なくとも推古天皇の時代から脈々と続いてきた祈りの儀式が宮中祭祀。皇室の慣習であり伝統であり、アイデンティティーそのものです。外交官を務められていた雅子さまが馴染むにはハードルが高いかもしれません。主要な宮中祭祀は、年に30ほどあります。皇后になられた雅子さまがこれらをどこまでこなせるのでしょうか。ご病気が治ったわけでもないですし……」

 行幸啓などのご公務や国事行為のみならず、宮中での祈りもまた、両陛下の大切なおつとめであることは言うまでもない。美智子さまと比べ、“雅子妃不在”が際立つ面もある。しかし、なによりも、胸の裡が問題なのだという。

「週刊新潮」2019年1月24日号 掲載


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