まだコロナ禍が本格化する前で、そこは本来、低迷する党勢を盛り返す好機のはずだった。2月に立憲民主党は党大会「立憲フェス」を都内で開催した。

 ところが、と政治部記者。

「水を差したのは、セクハラ騒動でした。当日、参加していた静岡県の石島茂雄伊東市議が、出展していたブースの女性に、“銀座のクラブのママみたいだね”と話していたというのです。それを見た関係者が訴え出て、今月、報道で事態が露見したのです」

 結果、党のハラスメント防止対策委員会にかけられ、件の市議は、セクハラ認定をされることとなった。今後は県連で再発防止の研修を受けるという。

 とはいえ、銀座のママみたい、がセクハラ認定されたことに“傷つく”人も。

 銀座で、酸いも甘いも経験してきたベテランママが憤る。

「私たちはよくも悪くも引き合いに出されるのは分かっていますけど、もし男性が“派手だ”“綺麗だ”という意味で使ったなら誉め言葉ではないのかしら。銀座のママになぞらえるのは侮辱だなんて、天下の政党に認定されたら立つ瀬ないわよ」

 さて、真偽を聞くため、市議に連絡をとると、

「本部にお尋ねください」

 と口止めされているようだ。代わって、党本部がこう回答する。

「委員会では、ご指摘のような言動を認定しているわけではありませんが、本件は(女性の)容姿を話題にしており、典型的な『環境型セクハラ』に該当します」

 環境型セクハラとは、労働者で言うなら、性的な言動により、就業環境が害されることをいう。

 そうした言葉を投げかけられた側が傷ついたと言い出せば、市議に逃げ場はなかろう。だが、「私たちの仕事が貶められているみたいで感じ悪いワ」という声が、ネオン街には満ちている。

「週刊新潮」2020年3月26日号 掲載