一向に着地点が見えない、立憲民主党と国民民主党の合流話。党名の“民主的決定”を求める国民の玉木雄一郎代表に対し、立民の枝野幸男代表が応じる素振りも見せないのは、

「両党が対等に解散して一緒になる新設合併方式や、新党の略称を『立民』ではなく『民主党』とすることで、すでに国民側に譲歩しているという思いがあるから。これ以上、玉木さんに歩み寄りたくないんですよ」(野党担当記者)

 ところが、そんな“上から目線”の枝野氏の足元も盤石とは言えないよう。

「先日、また立民を離党したいという議員が出てしまったんです」

 そう声を落とすのは、さる立民関係者である。

「練馬区のある女性区議が会派の方針に異を唱え、離党したいと言い出した。しかも、国民民主系の会派に入ることも考えていると」

 この地区の責任者は、山岸一生氏。昨夏の参院選で東京選挙区から出馬して落選した、元朝日新聞記者である。しかし、

「議員経験のない山岸氏ではトラブルを収めることができず、お手上げ状態に」

 これに慌てたのは党本部である。

「国民民主に移った山尾志桜里衆院議員や、山本太郎氏を応援するために党を飛び出した須藤元気参院議員のような反乱分子がこれ以上出ると、党のメンツにかかわる。そこで、長妻昭代表代行まで出てきて“離党だけは困る”となったのです。結局、党籍は残したまま一人会派を作るという窮余の一策でその場をしのぎましたが、地方には“草の根”を忘れた執行部に嫌気がさした離党予備軍がまだまだいるといいます」

 これぞ“非民主党”。

「週刊新潮」2020年8月6日号 掲載