どうなる? 二重国籍「大坂なおみ」の東京五輪

どうなる? 二重国籍「大坂なおみ」の東京五輪

 テニスの全米オープンで大坂なおみ(20)が優勝した。四大大会シングルスを制覇した初めての日本人だ。

 決勝の相手は四大大会23度優勝のセリーナ・ウィリアムズ(36)。試合は異様な雰囲気で進行した。

 大手紙テニス記者が語る。

「セリーナが、禁じられている“試合中のアドバイス”を受けた、ラケットを叩き折った、審判に暴言を浴びせた、と3度の警告を受けたのです。最後はペナルティとして1ゲームが大坂に与えられました」

 結局2−0で大坂が勝ったのだが、続く表彰式が試合以上に異様だった。

「優勝者と準優勝者が紹介されると、セリーナファンで埋まった観客席から大ブーイングが起きたのです。大坂は何一つ悪くはないのですが……」(同)

 だが、大坂のスピーチがブーイングを鎮めた。

〈皆がセリーナを応援していたのはわかります。こんな結果でごめんなさい〉

 と英語で謝り、続けて、

〈セリーナ、プレーしてくれてありがとう〉

 と頭をペコリ。

 大坂は、終始固い表情を崩さなかったが、写真撮影の最後になってようやくニコリと微笑んだ。

二重国籍のままでも

 大阪生まれの大坂は、ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母を持つ。

 昨今のスポーツ界はハーフの活躍が目立つが、その際にたびたび散見されるのが、「日本人らしくない」という巷の声である。

「時代錯誤というしかありませんが、特に、ネグロイド系の顔立ちだと、“黒人だから身体能力が高いのは当たり前”というふうに見られやすいですね」

 とスポーツ紙デスク。

「もっとも大坂の場合は“日本語”というのがネックかもしれません。陸上のケンブリッジ飛鳥やサニブラウンは普通に日本語を話し、我々もいわゆる日本人選手を取材するのと変わりませんが、3歳で渡米し、そのままアメリカ暮らしの大坂は、聞き取りこそある程度できるものの、話すのは苦手。日本語の質問に英語で返すことが多いです」

 たしかに、同じモンゴロイドで、流暢な日本語を操るモンゴル人力士は割と社会に受け入れられている。

 加えて、大坂には“国籍”の問題もある。彼女は現在、日米二重国籍なのだ。

 大坂は、日本オリンピック委員会の強化指定選手。東京五輪では日本代表として戦いたいと表明しているが……。

「日本の法律では22歳までに国籍を選択しなければなりません。来年10月に22歳になる大坂も、形式的には米国籍を放棄する必要があるのですが、現実には、22歳を過ぎても二重国籍のまま日本代表を続ける選手が少なくありません。そもそも国際オリンピック委員会(IOC)は二重国籍を認めていますし、日本当局も“日本国籍さえ持っていれば……”と眼を瞑(つぶ)っているのが実状です」(同)

 何しろ野党党首が二重国籍で長らく国会議員を務めていた国である。大坂がそうなってもおかしくはない。

 では、将来、彼女が日の丸を捨てて星条旗に乗り換えることはあるのか。一躍“全米覇者”となった彼女にアメリカが熱烈なラブコールを送ってきたら?

「大坂は国別対抗のフェドカップで2度日本代表の一員として戦っています。IOCには“二重国籍の一方の国の代表になるともう一方の代表にはなれない”という規定があるのです。もっとも大坂には、アメリカに鞍替えする気なんてさらさらないようですが」(同)

 全米表彰式での大坂の振る舞いは日本人の誇り。大坂は昔も今も、そしていつまでも日本人である。

「週刊新潮」2018年9月20日号 掲載


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