五輪新種目「空手」難解すぎて楽しみ方がわからない

五輪新種目「空手」難解すぎて楽しみ方がわからない

「これまでいろんな競技を見てきましたが、空手ほど難解なものはない。どこを楽しめばいいのやら……」

 とボヤくのは、日本武道館で行われた「空手プレミアリーグ東京」を取材した、格闘技ライター氏である。

 東京五輪新種目の空手には「形」と「組手」がある。相手と向き合う「組手」は1試合3分。技の難易度により1〜3点が入り、最終的に点数が多い方が勝ち。一見、柔道のようで親しみやすい競技に思えるが、

「相手を投げたり、押さえ込んだりしないので、素人目には優劣がわかりにくい。いや、専門家だって容易に判断できません。そのため、主審以外に副審が4人も配置されているのです」

 さらにビデオ判定もあり、これが実に頻繁に行われる。しかも、ビデオでもはっきりしないことが多々ある。

 原因は“寸止め”だ。

「接触しないから、フェンシングのように電気を流して客観的に判定することはできません。しかも、当たったか否かではなく、“コントロールされているか否か”を判断するんです」

 当たらないのでダメージはない。だから、ボクシングのように一方がフラフラになることはない。ゆえに、技が繰り出される瞬間はもう一方もほぼ同時に返し技を繰り出している。

 会場はどうなるか。双方が交錯した刹那、双方の応援団から歓声が上がる。しばらくして判定が出る。一方が喜び、もう一方がモヤモヤする、という具合だ。

 1人ずつ畳に上がって演武を披露する「形」に至っては交錯すらない。フィギュアスケートのように審判が点数をつけるのだが、フィギュア以上に素人目には違いがわからない。

 ネット中継では、解説者が“この選手は可愛いですね”などと発言し、女子アナにたしなめられていたが、

「実際、日本勢も海外勢も美男美女が多い。形のみならず組手も結局は採点競技ですから、“美しさも武器”なんでしょうね」

 それが“楽しみ方”か。

「週刊新潮」2019年9月19日号 掲載


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