巨人の澤村拓一投手(32)がロッテに移籍した。巨人の今シーズン中のトレードはこれで3回目である。

「前回のトレードの際、大塚球団副代表は“昔はトレードに出して活躍されると困ると飼い殺ししていたが、原監督と私は生かす道があるなら探した方がいいという考え”と。今回も、澤村を生かすための放出です」

 とスポーツ紙デスクが語る。

 澤村は今季、開幕ベンチ入りを果たしたものの、7月26日に2軍落ち。8月には3軍に落とされた。これが他球団への“使いませんか?”というメッセージとなり、パ・リーグで首位争いを繰り広げるロッテが投手陣を補強するべく名乗りを上げたのだという。

「澤村にとっても良かった。彼は不調の原因をグラウンド整備やトレーナーのせいにしたりして、神経質すぎるというかメンタルに難がある。それでは、常にプレッシャーに晒される巨人の選手は務まりません」

 ポテンシャルがあることは確かなだけに、3年前、日本ハムに移籍し開花した大田泰示(30)のように新天地で復活するかもしれない。現に、入団会見が行われた9月8日の夜の試合でいきなり登板した澤村は、3者連続奪三振の鮮烈デビューを飾っている。

 もっとも、澤村といえば、入団の経緯といい、入団後の不祥事といい、長年に亘って巨人の悪役、憎まれ役を演じてきた選手である。

「“機関紙”スポーツ報知が“巨人以外ならメジャー挑戦”と書いたり、“指名はお控えください”とのファックスが各球団に送られてきたり、単独指名での入団にダーティな印象がついた。入団後も、六本木のクラブで泥酔暴行したと報じられたり、元日テレアナの妻へのDVが報じられたり、武勇伝に事欠かなかった」

 そんな澤村を“愛し続けた”アンチG党から惜別の声が聞こえてきそうだが、

「今季年俸が1億5400万円の澤村に対して、交換相手の香月一也(24)は650万円という“超格差トレード”のため、“いずれ戻す”という密約があるのではないか、いわば“レンタル移籍”ではないか、と囁かれているんです。中央大の先輩である阿部慎之助2軍監督(41)が晴れて1軍監督になった暁には、澤村のカムバックなんてことがあるかもしれませんよ」

 ともあれ、今後も澤村にはさまざまな“武勇伝”を作ってほしいものである。

「週刊新潮」2020年9月24日号 掲載