名門、東海大学硬式野球部で部員の「大麻汚染」が発覚した。目下、大麻を使用したのは5、6名と報じられているが……。

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 巨人の原辰徳監督や菅野智之投手、広島の田中広輔内野手など、数多くのプロが輩出している東海大野球部。今回の一件について、OBの原監督に聞くと、

「詳しい状況は分かりませんが、本当であれば絶対にあってはいけないことです。母校でこのようなことが起き、大変ショックです。私の心中はそれ以上でもそれ以下でもありません」

 そんな不祥事を緊急会見で公表した大学側は、調査中を理由に使用者の情報は伏せている。さる在京球団の幹部の話。

「プロ志望届を出した山崎伊織、小郷賢人の両投手と、串畑勇誠内野手の3選手には各球団が注目しています。彼らが使用者に含まれるのかどうか、とにかくそれが気がかりでした。ドラフト会議は今月26日。万一、“大麻汚染”に関わっていれば、急いで指名リストを練り直さなければいけませんから。無関係と書いたスポーツ紙があり、少しホッとしていますけど」

 大学が明らかにしないため、ある球団スカウトは本当に3選手がシロかどうかは分からないとしながらも、

「大麻使用の部員には、中学時代、リトルシニアで同じチームに所属していた2選手が含まれています。彼らを指導したのは元巨人の投手。その元投手は、教え子たちと連絡がつかないと言って心配していました」

 そして、次のような情報を明かすのだ。

「実は、“主犯格”ではないかと疑われている選手がいます。元中日監督の、谷繁元信さんの次男です」

息子と連絡つかず

 スカウトが続ける。

「次男は4年生の投手。山崎、小郷両投手の控えで登板機会に恵まれませんでした。大麻使用の真偽は分かりませんけれど、谷繁さんはかなりショックを受けていると聞いています」

 その谷繁氏には、次のような話もある。

「古巣の横浜DeNAベイスターズに、“ラミレス監督の次の次は谷繁さん”との構想があるようで……。次男が事件の渦中にいれば、その目も消えるでしょう」

 いずれにせよ、ここは谷繁氏に訊くしかあるまい。

「いまはまだ……。状況が分からないんですよ、本当に。息子とは連絡も取れていないので心配しています。大学や警察からも一切連絡はありませんし」

 もしものことがあったら、

「事実が分かったときに、しっかり考えるということ。家庭や人によって教育方針はさまざまでしょうが、私は、息子には常に自立というものを考えるような躾(しつけ)の仕方をしてきました。大学ではプレーヤーとしてなかなか芽が出ませんでした。そういった状況であっても、何か得たものがあったのではないかと思っています」

 監督の件は自分に話が届いておらず、答えようがないという。あらためて、次男が「大麻汚染」の渦中にいるかどうかの事実関係を問うと、「まったく分からない」を繰り返す。否定ではなく、分からない……。

 後日、メールで以下のような文面が届いた。

「現在、東海大学の調査委員会において慎重かつ厳正な調査が行われておりますので、私の方からコメントすることは差し控えさせていただきます。徹底した原因究明と再発防止がなされることを望んでおります」

“何か得たもの”があれば、間違いは起こさないと思われるが……。父親の胸中はいかばかりか。

「週刊新潮」2020年10月29日号 掲載