「最もチケットの取れない講談師」の異名をとる講談師の神田松之丞(36)が11日、真打に昇進し、大名跡「神田伯山」を六代目として55年ぶりに襲名。東京・新宿の末広亭で披露興行を行った。立ち見も含めた満員の観客から万雷の拍手を浴びると、「盛り上がりすぎですよ」と苦笑い。得意演目「中村仲蔵」を40分あまり熱演した。

 終演後には記者会見を行い、「終わった後に記者会見するっていうのは、前例がないんじゃないでしょうか。講談が広がる第一歩として、多くの方に知ってもらえれば」とあいさつ。襲名初日について「『伯山』という責任、重みが変わりました」としつつ、「固定していた話(の内容)をいくつか動かせた。クオリティーは下がったかもしれないですが、動かせたってことで、自分の中では満足」と独特の表現で思いを語った。