早稲田佐賀・山本、東京と佐賀−親友との“ワセダの絆”力に

早稲田佐賀・山本、東京と佐賀−親友との“ワセダの絆”力に

 「全国高校野球選手権・1回戦、聖心ウルスラ5−2早稲田佐賀」(10日、甲子園球場)

 盟友から託された思いを胸に、早稲田佐賀・山本雄貴内野手(3年)は夢舞台に臨んだ。「悔しいです。全力でプレーできたのはよかったんですけど、結果を残せなかった」。二回1死。スタンドで声援を送る早実・福本翔外野手(3年)から渡された打撃用手袋を着けて立った聖地での最初で最後の打席は、見逃し三振に終わった。

 小、中と同じ学校で同じ野球チームに所属。一緒に早稲田佐賀へ進学する予定だったが、福本は早実への入学が決まり、別々の道を歩むことになった。

 東京と佐賀。離れても“ワセダの絆”で結ばれた2人が目指す場所は同じだった。「必ず甲子園で会おう」。入学後も毎日連絡を取り、近況報告。苦しい時には励まし合い、困難を乗り越えた。

 先に福本が今春のセンバツに出場した。「励みになった。夏は自分たちが出るぞという気持ちになりました」と山本。親友の活躍を発奮材料とし、今夏、念願の甲子園出場を果たした。だが早実が西東京大会決勝で敗れ、“ワセダ対決”の夢はかなわなかった。

 「俺の分も甲子園で暴れてきてくれ」。福本からのメッセージに応えることはできなかったが、交代後も三塁コーチャーとして仲間に声をかけ続けた。「どんなにきつくても野球は楽しい。将来は野球関係の仕事に就きたい」。2人の絆は第2章へと続く。

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