全日本柔道連盟(全柔連)は12日、都内で臨時理事会を開き、男性指導者が未成年の教え子にわいせつ行為を働く事案が2件あったとして、それぞれの加害者を「除名」とする処分を決めた。全柔連によればいずれも加害者側は事実を認めており、そのうち1件は刑事事件として公判中だという。

 全柔連の懲罰規定の中で「除名」は最も重い処分となる。2013年には、教え子への準強姦罪で実刑判決を受けた元五輪金メダリストの内柴正人氏や、関係者にわいせつ行為を行った元理事の福田二朗氏が、当時の規定で最も重い会員登録永久停止処分を受けており、それ以来となる事実上の永久追放となった。

 ただ、全柔連は、被害者の特定につながる恐れがあるとして、当事者の氏名や地域など詳細は公表しない。中里専務理事は「被害者の人権が第一なので」と説明した。