「練習試合、ヤクルト0−10阪神」(22日、神宮球場)

 2日連続でのアピール成功だ。前日の試合で人生初の満塁弾を放ち、「9番・中堅」でのスタメン出場を勝ち取った阪神の植田が、五回先頭の中前打、八回の右前打と見事にマルチ安打を決めた。

 期待に応える活躍に「こうやって使って、また活躍してくれると、チーム全体としても活性する」と矢野監督は上機嫌。「俺の勝手な評価やけど、チカ(近本)よりもカイ(植田)の方が走塁、盗塁の技術は上やと思っているしね。打てるとなればスタメンで使いたくなる選手」と褒めちぎってみせた。

 さらに試合後、報道陣に囲まれる植田の横を通りかかった指揮官が“記者”として乱入。「きょうは左(打席)やったんで…」と話し始めた植田に質問攻めが始まった。

 監督「一発狙ってたんですか?」

 植田「いや、狙ってないですけど…。しっかりいい打球が打てたと思います」

 監督「(1安打目は)初球でしたね?初球からって決めてたんですか?」

 植田「はい、積極的にといつも言われているんで」

 監督「言われてるからですか?」

 植田「いや、そういうわけでは…」

 監督「そういうわけではない?」

 植田「はい」

 監督「自分の意識でですね?」

 植田「はい…」

 最後たじたじとなった植田は、あまりコメントを残せなかったことが申し訳なかったのか、「頑張ります!」と報道陣に言い残して通路へと消えた。

 「俺は控えと決めているわけじゃないんでね。いいものを見せてくれたら、どんどんスタメンで使う気持ちはある」と指揮官。快足のうえに二塁、遊撃に外野も守れる『走守』で貴重な存在だ。これに『打』まで加われば、レギュラーゲットも本当に夢ではなくなってくる。