「練習試合、DeNA0−0阪神」(25日、横浜スタジアム)

 頼みの新助っ人右腕が復調の兆しを見せた。阪神のジョー・ガンケル投手(28)が練習試合・DeNA戦(横浜)に先発し、3回を2安打無失点と好投。2戦連続で大量7失点の大乱調から一変、ゴロアウトを量産する本来の投球を取り戻した。プロ野球は4月24日の開幕を目指すと決まったことで、練習試合はきょう26日から当面休止される。

 ベンチに戻ったガンケルはにっこり笑って、原口とグータッチした。結果を求められた先発マウンドで“グラウンドボーラー”の真価を発揮だ。開幕ローテはく奪の危機から鮮やかな復調を示した。

 「今日の課題のボールを低めに集めるということはクリアできました。ゴロを量産することもできましたし、シンカーもいつものように動いてくれたので良かったと思います」

 一、二回の6つのアウトはすべて内野ゴロ。ゾーンを広く使い、内外だけでなく高低にも投げ分けた。三回、四球と安打で2死一、三塁のピンチを脱した投球が真骨頂だ。新助っ人の3番・オースティンに対して高めのボール球を見せながら、最後は内角低めに速球をズドン。抜群の制球力で見逃し三振に斬った。

 「高めと低め、真ん中に投げないようにと思っていました。内でも外でも、真ん中はバッターに打たれてしまうことがあるので」

 前回19日のオリックスとの2軍練習試合(オセアンBS)は3回2/3を11安打7失点。前々回7日の日本ハムとのオープン戦(甲子園)も4回8安打7失点と大炎上。中5日の間に原因を突き詰めフォーム修正に取り組んだことが実を結んだ。

 「前に突っ込まないように、しっかり後ろに体重を残したまま投げることを意識しました。前に突っ込むと肩が開いてしまうことがある。後ろに体重を残し、前でボールを離すことを意識しました」

 3回2安打無失点。指揮官の信頼も取り戻しつつある。前回の試合後に「これが続くようではローテーションに入ってくるのは厳しくなる」と指摘していた矢野監督は「まあ、本来のピッチングに近いかなという感じには見えたけど、もっといい時を見ているんで」と一定の評価を与えた。

 延期となった開幕は約1カ月後。ガルシア、スアレスを含めた外国人の先発争いはますます激しくなりそうだ。ガンケルは「何かを変えるというより、自分がやるべきことをやっていくよ」と穏やかに言った。ジャパニーズドリームを夢見る助っ人右腕は自然体で開幕へ向かう。