「練習試合、ヤクルト0−10阪神」(22日、神宮球場)

 アロハ〜♪トラ〜!!阪神が練習試合・ヤクルト戦(神宮)で2つの新しいポーズを始めた。ヒットを放った後や得点時に、親指と小指を立てて手を振る「アロハ」ポーズと、顔の前で閉じた両手を開く「トラ」ポーズ。矢野監督は裏方やファンを喜ばせる理由を込めたことを明かし、ファンにも浸透することを願った。

 矢野監督や選手が見慣れないポーズを繰り返した。親指と小指を立てて両手を振り合ったかと思えば、内側に向けて閉じた両手を顔の前で開くシーンもあった。塁上で、三塁ベンチで−。スタンドが空席でも関係ない。阪神が今までとは違う盛り上がりを見せた。

 矢野監督がそのポーズ名を明かした。「アロハ」と「トラ」。約1週間前のことだ。指揮官がキャプテン・糸原に投げ掛けたことがきっかけだった。「(昨年から続ける)ガッツポーズはガッツポーズでもちろんいいんだけど、自分らで盛り上がれるようなことを何かやろう」。選手たちで考案したプランの中、この試合から2つが実行された。

 「矢野ガッツ」に続き、今季スローガン「It’s 勝笑 Time!オレがヤル」を体現する2つのポーズ。その一つ「アロハ」には深い意味がある。

 矢野監督は「俺は今年、優勝するって決めてるやん。日本一になって、V旅行でハワイ旅行(へ行く)というのを。“アロハ”には『裏方さんとかもV旅行へ連れて行くぞ』っていう思いも全部込みで」。チームを鼓舞することと同時に、支えてくれる人たちに恩返しする決意を込めた。

 そして「トラ」ポーズの動きは、手話で「虎」を意味する。「アロハ」とともに、ファンと一緒に戦うというメッセージがある。

 「常に言ってるように、楽しむという(ファンと)共通した気持ちの中で、(ポーズが)ファンに広がって、やってくれるっていうのは俺の理想。スタンドの人がアロハ、トラってやってくれて、全部でつながって、1つの渦みたいになったら一体感ができるやん」

 この日のヤクルト戦では14安打10点。北條が四回無死の左前打後に「トラ」で喜びを表現し、糸原は七回2死一塁での右越え二塁打後や生還後に「アロハ」。2つの新ポーズが何度も披露された。

 阪神の選手が楽しむ姿から、スタンドへ伝わるモノは必ずある。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は未定だが、虎党にとっては一層、開幕が待ち遠しくなりそうだ。