「プロの視点」【中田良弘氏】日本人の心を持ったメッセ

「プロの視点」【中田良弘氏】日本人の心を持ったメッセ

 WBCで盛り上がっているが、プロ野球の開幕ももうすぐだ。阪神の開幕投手を務めるであろうメッセンジャーの投球を17日にナゴヤドームで見てきた。

 中日相手に6回6安打3失点。直球の走りがいまひとつだったし、キャンプでも投げ込みをするタイプではないから、五、六回に失点したのもスタミナ切れの感はあった。それでもシーズンに入ればきっちり仕事をする投手だと思っている。

 キャンプ中にインタビューをする機会があった。「今年は何が何でも優勝したい」と言っていた。今年で来日8年目となるメッセンジャーは、来年から外国人枠をはずれる。そんな節目の年にやる気満々でいる。

 それを証明するのが、1月終わりに来日したときの体だ。10キロの減量に成功したらしいが、読者のみなさんも考えてください。いくらプロだからと言っても10キロ減量しようと思うと相当の覚悟がいる。それをメッセンジャーはやった。「今年に懸けるんだ」という気持ちが伝わってきた。

 1年目の2010年こそ救援を務めることもあったが、11年からはほとんど先発として安定した成績を残してきた。結果だけでなく、中4日の登板もいとわない。メジャーでは100球メドでの交代が主流になり、日本でもそれを採り入れるチームが多くなってきたが、外国人投手にもかかわらず140でも150球でも黙って投げることもあった。日本人以上に日本の心を持った投手のように思う。

 キャンプでルーキーの小野にクセがあると分かるすぐにアドバイスをしていた。いい意味でも悪い意味でも外国人は他人のことを気にしない。それが、チームメートにアドバイスするのは「勝ちたい、優勝したい」と思っているからだ。メッセンジャーの気持ちに他の投手も続いてほしい。

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