「練習試合、ヤクルト6−5阪神」(21日、神宮球場)

 先発の中田を見る限り、明らかに変化球が多い。もともと150キロ近いストレートがあった上での変化球だっただけに、コントロールはアバウトでも良かった。だが今の球速だと、相手打者はストレートのタイミングで待った上で変化球に対応できてしまう。

 この日、ストレートの球速は140キロ前後だった。真っすぐを丁寧にコーナーに投げようという意識は見てとれたが、配球の割合は半分が変化球。特に三回、大量失点のきっかけとなる広岡のホームランは、直球にタイミングが合わないような空振りをして追い込んだ直後、抜けたスライダーをレフトスタンドへ運ばれた。

 これは完全なバッテリーの配球ミスと言っていい場面。もう年齢も年齢だけに、ストレートを磨けとは言いづらい。配球の組み立て方や投球術であったり、変化球の精度であったり、何らかのモデルチェンジが必要になってくるだろう。

 昨年はファームで最多勝を獲得したが、ベテランが2軍戦に登板すると、若い選手を見下ろして投げることができる。だが、1軍で投げるのとは違う。中田にしろ、秋山にしろ、現状の先発5、6番手がこの内容では厳しいように見える。先発陣がしっかりしてこそ、いい戦いができるということを忘れてはいけない。