「練習試合、阪神6−2ソフトバンク」(6日、甲子園球場)

 岩貞は前日の西勇と同じ5回2失点という結果だが、内容的には明らかに違う。やや不安をぬぐえないのが、右足を突っ張らせたまま踏み出していく投球フォームだ。

 本来は右膝を柔らかく使いながら、軸足に乗せた体重を一気に移動させることで球威を生みだす。しかし、着地の際に右足を伸ばしたままでは“突っかかった”イメージになり、球離れが早くなることでボールは高めに浮いてしまう。

 初回に高めの変化球を痛打されたように、全体的にボールが浮いていた一方、ホーム手前でワンバウンドする球も多かった。本人が意識的に修正しようとしただけでなく、無走者の時とクイック時で明らかにフォームのタイミングが違う。リリースポイントが一定しないことが、制球にばらつきを生じさせた原因だと考えられる。

 ストレートも高めのボールには力があるが、低めはそこまでの球威を感じない。元々、きっちりとコーナーを突くような投手ではなく、ボールの強さを生かして高低で勝負するピッチャー。アバウトなコントロールで真ん中低めであれば長打は出ないが、高めに浮けばスタンドまで持っていかれる。

 おそらく、開幕2戦目の先発が有力なのだろう。ただ球場は一発が出やすい東京ドーム。この日のように高めに浮くボールが多ければ正直、送り出す首脳陣は不安がぬぐえないのではないか。残り時間を考えれば、元のフォームに戻すことは難しい。岩貞には微修正の範囲で、課題を克服してほしい。