「#コロちゃんフェス」とは、音楽レーベル「日本コロムビア」の創立110周年を記念して開催される音楽イベントのこと。同社に所属し、音楽活動を展開している7人の女性声優=悠木碧、内田彩、伊藤美来、村川梨衣、Machico、和氣あず未、富田美憂が一堂に会し、それぞれの楽曲やコラボレーションを披露する。面白いのは、7組のステージの見せ方や音楽性が、とにかく多彩であること。「声優の音楽活動」という言葉から連想される先入観を軽やかに飛び越える、自由かつ丁寧なクリエイティブが、いくつもの名曲を生み出してきた。全曲生バンドで演奏されるという今回のステージで、彼女たちの歌声が、楽曲が、どのように輝きを増すのか、とても楽しみだ。

 今回、「#コロちゃんフェス」に出演する7人に話を聞く機会を得たので、3回にわけてご紹介していきたいと思う。第1回は、悠木碧、村川梨衣、Machicoの3組。「#コロちゃんフェス」へのオファーが届いて感じたこと、イベントに向けての想いを語ってくれた。

悠木碧:最初、オファーをいただいた時にキャプテンも任命されたんですが、「わたしじゃなくない?」って思いました(笑)。コロムビアさんには入りたてだし、「ちょっと異端じゃないか、わたし」って。でも、過去を尊んで作る気持ちもすごく大事だけど、今回は歴史を振り返る会というわけではなく、「新しいチームはこうやって音楽を作っていくんだぞ」みたいなことを表せたら、と思っていて――「悠木さんがやりたいことを、自由にやっていただける場になったらいいと思ってる」と言っていただいたんですね。長くやっていると、やっぱり過去を大事にしたくなると思うし、わたしだったらそうなっちゃうと思うんですけど、コロムビアの人たちがもっと未来のことを考えてると知って感動しましたし、これから先に向けて、今やってることがどんなことなのかを提示できるイベントにしたい、という想いに、すごく納得しました。

村川梨衣:いろんなフェスのことは耳にしていましたけど、コロムビアには意外とあったようでなかったので、「ついにきたかあ〜」「いよいよだ」みたいな感じでした。わりとファンの人からも、わたしのラジオ宛に「やらないんですか?」みたいな問い合わせがきていたので(笑)。みんなにとっても待望のフェスだったんじゃないかなあ、「いよいよきたかあ」っていう感じなのかなって思います。

 音楽って、知ろうとしないと知ることができない部分があると思うので、そういう意味では強制的に聴かせられるいい機会だと思うわけですよ(笑)。よい意味ですからね! 問答無用で音楽を浴びせられるので、RiEMUSiCを知っていただく絶好の機会だなあ、と思っていて。「友達に薦めてもらって聴いてみたら、りえしょんのアルバムめっちゃよかった」「もっと早く聴いておけばよかった」と言ってくださる方もけっこういるので、「そういうことやぞ」と(笑)。確実にそう思ってもらえると思うので、先に聴いちゃおう!って現地にて私の歌を浴びて最高〜永久リピート〜ってなる未来を待っててください!

Machico:声優アーティスト女子組のメンバーでやるって聞いて、他の皆さんもほんとに個性豊かだから、わたしも自分らしい色を出せるステージにしなくちゃって思いました。あと、コロムビアさんは110年という長い間続いているので、「わたし、出ていいんですか?」みたいな感じはすごくありました。光栄すぎて、ちゃんと自分が役割を果たせるだろうかって。嬉しい気持ちと光栄な気持ちと、選ばれた以上は来てくださる皆さんに「Machicoのライブいいじゃん」「Machicoの歌いいじゃん」と思ってもらえるように、パフォーマンスも高めなくちゃいけないなって思うので、責任をすごく感じます。

 音楽活動を続けてきた時間だけではなく、楽曲の方向性やライブのあり方も異なる3組だが、それぞれ自身の音楽についてのビジョンや哲学を持っている。2020年、そして#コロちゃんフェス以降に見据えているものとは――?

悠木:今まで王道を履修してこなかったので、王道の履修をちゃんとやろうと思っていて。かわいい曲、カッコいい曲、ちゃんとしたバラード、みたいな王道をきっちり履修したい気持ちもありつつ、それだけだとちょっと物足りなくなっちゃう自分の根性もあったりするので、「王道を知ったからこそできること」を増やしたいなあ、と思ってます。(2019年10月開催の)オーケストラコンサートのように、空間でひとつひとつの劇を楽しむように聴いてもらうのがわたしとしてベストだな、と思いつつ、タイアップの作品では王道をつかみつつ、やっていけたらいいですね。「わたしはこれです!」っていう決まりが特にあるわけじゃなくて、声優なので「こういうものがほしいです」って言われたら「かしこまりました」って準備する、それをちょっとアレンジしていいものにすることが仕事だと思っているので、自分の音楽も、みんなの中でそうなっていったらいいかなあ、と。わたしが感動したことを、わたしなりにアレンジして、皆さんに体験してもらえたらいいなって思います。

村川:RiEMUSiCは変化してきていて、わりとみんなのものになりつつあるというか、気づいたらそうなってたな、と思ってます。なので、これからもみんなが思うようになっていくのかな、と思います。これは言葉ではなかなか言い表せられないんですけど、「みんなの思うものがRiEMUSiC」っていうことなんですよ――ちょっと、名言出ちゃいましたね(笑)。

Machico:ステージに立つときに、絶対的な存在になりたいなって思います。これから実力をたくさんつけて完璧なステージを出来るようになりたい。その上で、もっと人間味あふれるステージができるようになれたら、きっと観てくれる人の心をもっと動かせるんじゃないかなって。人間らしくて、自分の弱みもステージでさらけ出せるような、さらけ出しても逆にそれが自分の力になったり、観てくれる人にとっての力になったりするような――事務所の先輩で、目標であるMay’nさんのステージを見て感じたことをわたしも表現できるように、みんなで作っていくライブをこれからもやっていきたいなって思います。飾らない状態でステージに立てる、常にファンの方と同じ目線でいられるような、人間味あふれるアーティストになりたいです。

 七色の歌声と音楽が体験できる「#コロちゃんフェス」は、6月7日(日)にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催。詳しくは、公式サイトとTwitterをぜひチェックしてみてほしい。

#コロちゃんフェス公式サイト#コロちゃんフェス公式Twitter

第2回は4月中旬に配信予定です