メイクはコンプレックスを隠してくれるもの。そのはずなのに、どうしてこうも悩みが尽きないのだろうか。いろんなメイクを試してみたくても、結局何年も同じメイクを続けてしまったり、どんなメイクをしても自分に自信が持てなかったり…。私の悩みを解消してくれる人はいないのだろうか。

 そんな風に自分のメイクに悩む女子は『化粧劇場 わたしたちが本当に知りたいメイク術』(イガリシノブ・劇団雌猫:監修/池田書店)を読んでみると良いかもしれない。この本は、ただのメイク本ではない。化粧との向き合い方やコンプレックスの話など、20〜30代のリアルな悩みに寄り添ってくれる1冊だ。平成元年生まれのオタク女4人組・劇団雌猫がSNSを使って約1300人の女子へのアンケート調査を実施。現代の女子たちが抱えるメイクの悩みを徹底分析しつつ、その結果をベースに、大人気ヘアメイクアップアーティスト・イガリシノブさんがリアルな悩みと欲望にとことん応えてくれるのだ。女子の強い味方になるに違いないこの本の中身を少し覗いてみよう。

ハイライト&シェイディングで理想の輪郭をつくろう

 スマホの普及で写真とか動画を撮る機会が増えたから、顔の立体感は重要。だけれども、「ハイライトとシェイディングは何回やってもわからない」なんて人は少なくはないだろう。鏡で見たらイイ感じなのに、外で見たら驚くほど濃くなってしまうのはよくあること。イガリさんは、顔型別にオススメのハイライトとシェイディングの入れ方を教えてくれる。入れ方で重要なのは、メイクの最後の最後に入れるということ。リップまで仕上がった段階で鏡をぐーっと遠ざけて顔全体のバランスをチェックしながら、丁寧に焦らずに。こうするとハイライトやシェイディングが悪目立ちしない顔に仕上げることができるのだ。

全員似合うピンクベースにアップデート

 ここ数年、SNSや雑誌では「パーソナルカラー」が流行している。肌や瞳の色から自分に似合う色を診断するので、簡単にメイクやファッションにも活用できるが、それでも、「自分に似合っているのかわからない」という人も多いのでは。そんな人には、イガリさんは「ピンクベース」をオススメする。大人になったら、若い頃にはなかった顔色の悪さが気になるもの。自然に血色の良さを出すために、肌のベースをピンクに寄せると、パーソナルカラーに関係なく、透明感をまとう肌色に近づくことができるのだ。ブルー系ベースは肌疲れして見えるし、イエロー系ベースは黄み肌を助長させてしまう。絶対的にピンクベースがオススメなのだそうだ。

メイクなおしは気になるときに気になるところだけ

 メイクをする女子全員が共有する恐怖、「メイク崩れ」。女子たちはいつどのようにメイクなおしをしているのだろうか。イガリさんがオススメするのは、「気になるときに気になるところだけ」のメイクなおし。例えば、肌の乾燥が気になるときには、ミストもいいけれど、オイルの方が潤い長持ち。美容オイルを手の平全体に薄くのばし、肌に優しく押し込みつけすると肌の活力がUPする。メイクがよれてしまったら、上から少し足せばOK。「どうするのがベストなのか」悩まされるメイク直しも、イガリさんに学べば簡単にできそう。

 その他にも、年齢による顔の変化への対応法やコスメカウンター攻略法など、女子が悩んでいるところをピンポイントに解説してくれるのがうれしい。メイク法を学べるだけでなく、世の女子がどんなことに悩みどう対応しているのかが知れるから、時に女子たちの意見に共感したり、他の意見が参考になったり。この本なら、自分にとって似合うメイク、やるべき美容法を見つけ出せそうだ。

文=アサトーミナミ