テレワークが当たり前になると、夜の自由時間が増える。仕事を終えた瞬間に家にいるし、翌朝起きる時間も1〜2時間遅くて大丈夫だから、多少の夜更かしも可能だ。結果、体感的には2〜3時間夜の時間が増えたように感じる。

 本書『結果を出し続ける人が夜やること』(後藤勇人/あさ出版)は、コロナ禍で増える夜の時間の使い方を指南してくれる本だ。著者は、“結果を出す夜活トレーナー”として活躍する起業家・コンサルタントの後藤勇人氏。彼は、今のテレワーク社会で、いかに夜の時間が大切になるかを語る。

この新しく生まれた夜時間をどう過ごすか
それが、これからの人生を形作ることは明らかです。

 具体的には何をすればいいのか。早速、本書の内容をチェックしてみよう。

お風呂に入るタイミングは“夕食前”がいい?

 お風呂に入るタイミング、いつがよいか意識しているだろうか。夕食後、夕食前、とくに気を遣わずその日の気分で…と、人それぞれかと思うが、著者は「夕食前」を推奨している。理由は2つだ。ひとつは、早い時間にお風呂に入ることで、身体をオフモードに切り替えられるから。私たちは、仕事に集中したり、人と会っていると、無意識のうちに身体に力が入る。夜の時間を効率よく過ごすには、お風呂に入って身体を緩め、リラックスしたほうがよいという。また、夕食前のお風呂は、体型コントロールにも有効だ。体重や身体のラインをチェックすれば、夕食やお酒の量を事前に決められる。

人、本、YouTube…仕事と関係のない世界を覗く

 仕事を終えた夜の時間は、さまざまなインプットにちょうどいい。オンライン・オフライン問わずいろいろな人と話したり、本やYouTubeで情報を集めたり…。特に今、平日は仕事以外の人と話すことが減っていないだろうか。職場の人としか話さないと、会話自体に後ろ向きになってしまうことも。意識的に知り合いや友人と話し、デトックスしよう。

 また、著者は情報収集の手段としてYouTubeを勧める。テレビや新聞などのプロが作るメディアにはない情報があり、世の中の動き、流行りがよくわかるというのだ。もちろん、個人の発信なので、情報の裏どりが必要なこともあるが、アイディアの引き出しは間違いなく増える。

 本書では他にも、「今日決断したことを振り返る」といった夜のルーティーンや、ベッドに入るときの注意点なども紹介している。テレワークで増える夜の時間。リラックスできる環境を作り、効率よくインプットできるかで、仕事の成果は変わるだろう。非常事態だと思っていた生活が日常になっていく中、このあたりで夜の時間を見直してみては。

文=中川凌