新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を推奨する企業が増えている。社会不安も高まる中で、改めて自分のキャリアを見つめ直し、浮いた通勤時間でスキルアップのために学習を始めた人も少なくないだろう。


社会人になっても学ぶ人が多い都道府県ランキング【47都道府県・完全版】


 また、こうした事態になる前から、社会人として働くようになってからも学び直す機会を得る「リカレント教育」の重要性が叫ばれてきた背景もある。人生100年時代といわれる中、新たな学びを得ることは、自分自身のキャリアにも大いに生きてくるだろう。

 では、実際どのくらいの人たちが、スキルアップのための学習に励んでいるのだろうか。

 一般社団法人ストレスオフ・アライアンスは、全国の男女14万人(男女各7万人、20〜69歳)を対象に、大規模インターネット調査『ココロの体力測定2019』を実施。その中で、「資格取得・スキルアップのための学習」に関する詳細な調査を行っている。

 社会人になっても学んでいる人は、どの都道府県に多いのか。今回は、男性と女性のどちらも対象にした調査から明らかになった「資格取得・スキルアップのために学習している都道府県ランキング」を紹介していこう。

※集計期間は2019年3月6日〜18日。調査機関は株式会社メディプラス研究所。サンプル数は20〜69歳の男女各7万人で、各県1000サンプル以上を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正した。また今回は「資格取得・スキルアップのために学習している人」の割合を都道府県ごとに集計し、ランキングを作成した。

「資格取得・スキルアップのために学習している都道府県」ランキング
1位は男性が大分県、女性は沖縄県に

「資格取得・スキルアップのために学習している都道府県ランキング【男性版】」1位は大分県になった。2位は京都府、3位は宮崎県だった。ベスト5のうち4府県が西日本からのランクインとなった。

 一方、「資格取得・スキルアップのために学習している都道府県ランキング【女性版】」1位は沖縄県となった。2位は佐賀県、3位には奈良県が続いた。

「学習したいけど、実施できていない」人は
ストレスを感じやすい?

 一方で、下位(資格取得・スキルアップのために学習行動率が低い)は、男性版では45位徳島県、46位鳥取県、47位岩手県になった。女性版では、45位高知県、46位宮崎県、47位青森県という結果だった。女性版の47位青森県の学習行動率(13.5%)は、同1位の沖縄県(22.8%)と10%近くの開きが出た。

 また今回は、調査時点で学習をしているかどうかだけでなく、学習をする意欲があるかどうかも合わせて調査した。すると、男女とも「学習を特にしようと思わない」と答えた人が4割に上った。一方、「しようと思うが、実施はしていない」と答えた人も女性で39.4%、男性で32.8%となっており、学習意欲はあるものの、行動に移せていない人が一定数いることがわかった。

 そして、こうした学習行動の有無を、厚生労働省実施の「ストレスチェック制度」身体状態(B項目)を基準に、「高ストレス(77点以上)」と「低ストレス(39点以下)」に分けて集計したところ、興味深い傾向が見られた。

「学習を特にしようと思わない」人では、男女とも低ストレス者の割合が極めて高かったのだ。反対に、「しようと思うが、実施はしていない」人においては、男女とも高ストレス者の割合が高かった。さらに、「実施している」人は、わずかながら男女とも低ストレス者の割合が高かった。

 つまり、学習をするつもりもなく、今実施もしていない人は、大きなストレスを抱えていないといえる。逆に、頭の片隅で学習の必要性を感じているものの、行動に移せていない人は、そのことがストレスの要因の一つになっている可能性が大いにある。

 無理のない目標を立てたうえで、気軽に実行に移せるところから学習を始めるのが、得策といえそうだ。

(本記事は一般社団法人ストレスオフ・アライアンスからの提供データを基に制作しています)