飼い主さんが気づきにくい犬の病気は多々あります。その中でも目は、とくに病気に気づきにくい部位のひとつ。犬は目が見えている間に生活環境に慣れてしまうと、家具の配置などを覚えたり、ニオイを頼りに普通に部屋を歩き回れてしまうため、目が見えにくくなっていてもなかなか気付いてあげることができません。今回は、そんな気づきにくい目の病気にかかりやすい犬種をご紹介します。

気づきにくい目の病気とは?

目の病気のなかでも、とくに気づきにくく怖いのが、「進行性網膜委縮」という病気。遺伝性の目の病気で、網膜にある光を受容する部分に異変が起きることで、網膜が徐々に委縮し、目が見えにくくなります。はじめは暗いところで物が見えにくくなるため、夜間に段差につまずきやすくなるなどの症状がでて、最終的には明るいところでも見えなくなり、失明します。完治が望めない病気で、二次的に白内障を併発することも多いようです。

進行性網膜委縮になりやすい犬種は?

進行性網膜委縮になりやすい犬種はある程度決まっていて、下記の4つの犬種になります。子犬のうちに発症して失明する犬もいれば、5、6才以降で視力が落ちることも。発症する年齢や進行具合は個体差があるようです。

・トイ・プードル
・ミニチュア・ダックスフンド
・ボーダー・コリー
・アメリカン・コッカー・スパニエル

早期発見するためには?

病気が進むと、暗い場所でつまずく、夜の散歩を嫌がるなどの症状が出ることがあります。上記の4つの犬種はもちろん、それ以外の犬種でも、そうしたサインが見られたら、すぐに動物病院で目の検査を受けましょう。
進行性網膜症になった場合は治せない分、住環境を整えることが大切です。たとえば急に部屋の模様替えをすると覚えていた家具の配置が変わって愛犬が不安になるので×。模様替えはせず、つまずき防止のために床にも物を置くのをやめましょう。


いかがでしたか? 犬種ごとのかかりやすい病気を知っておくことで、早期発見・早期治療ができることもあります。目の病気以外にも、愛犬がかかりやすい病気は調べて知っておきましょう。

参考/いぬのきもち17年2月号「手遅れになる前に発見したい! 飼い主さんが気づきにくい犬の病気15」(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
文/melanie