夏バテとは、夏の暑さやストレスが原因で起こる体調不良の総称です。熱中症とは違い、重篤な症状になることは少ないですが、放っておけば免疫力や体力が低下し、病気にかかりやすくなるので要注意。今回は、犬の夏バテの3大症状とその対処法を解説します。

犬の夏バテの3大症状とは…元気がなくなる


犬は体の熱を発散させるのが苦手なので、夏になると体力を奪われてしまいがち。また、暑い野外と涼しい室内の温度差によって自律神経が乱れることも、夏の元気のなさにつながります。

愛犬が1日中寝てばかりいる、大好きな散歩を喜ばない、名前を呼ぶなどしても反応が悪いなどの様子が見られるときは注意が必要です。

食欲が落ちる

高温多湿な日が続くと、体に熱がこもってだるさを感じるため、犬は運動不足気味になります。すると、消化機能が低下したり、体に取り入れるエネルギー量が消費する量より多くなったりするため、自然と食欲が落ちてしまうことが。

愛犬がゴハンを残すときや食いつきが悪いときは、夏バテが原因かもしれません。やせ気味の犬・シニア犬の食欲低下はとくに注意してください。

下痢・軟便をする

不快な暑さ・湿度が続くと、犬は心身ともにストレスを感じるため、自律神経のバランスが崩れて消化器官などに負担がかかり、下痢や軟便をすることが。また、暑さで水を飲みすぎると、腸の7〜8割を水分が占めてしまうため、下痢や軟便をしやすくなります。

愛犬のウンチをつまむとやわらかくて崩れてしまう、また、ドロドロとした下痢になっている場合は、夏バテを疑いましょう。

夏バテで元気がないときの対処法…クーラーを使って空調管理をする


犬にとって快適な温度は26℃前後とされているので、それを目安にクーラーの温度を設定し、空調管理をしましょう。また、湿度が高くても犬は体力を消耗してしまうので、湿度を50〜60%くらいに保つのもポイントです。

冷風が犬に直接当たらないよう注意

犬は冷風が直接当たる場所に長時間いると、皮膚表面の筋肉が疲労し、体力を消耗してしまいます。クーラーを使うときは冷風が犬の体に直接当たらないよう、送風口の向きを調整してください。
また、冷気は上から下へ流れるため、低いところにいる犬が冷えすぎないよう工夫することも大切です。クーラーをかけるときは扇風機を並行して使うなどして、冷気を循環させましょう。

ほかの症状が見られたら動物病院へ

元気がない状態が数日続く、嘔吐などの症状も同時に見られる場合は、動物病院を受診してください。

夏バテで食欲がないときの対処法…いつものゴハンに食べやすくなる工夫を


ドライフードを与えている場合は、水やささみなどの肉のゆで汁をかけてふやかしたり、ウエットフードに替えたりして、食用増進をはかりましょう。また、不足しがちな栄養素を補える市販のトッピングを試してみるのも◎

ゴハンを3割残す程度なら様子を見てもOK

夏バテによる食欲の低下は、「これ以上脂肪を増やさないで」という犬の体の本能的な働きによるもの。そのため、普通〜太り気味の犬がゴハンを3割残す程度であれば、少し様子を見てもOKです。ただし、持病のある犬はかかりつけ医に相談してください。

運動不足を解消することも大切

運動不足になると、ますます食欲が落ちてしまうことが。夏場は散歩を控えるかたもいるかもしれませんが、涼しい時間に散歩へ連れて行く、室内運動を取り入れるなどして、運動不足を解消しましょう。

好物を与えても食べないときは動物病院へ

愛犬の好物を与えても食べない場合は要注意。病気の疑いもあるので、すぐに動物病院を受診してください。

夏バテで下痢・軟便をしているときの対処法…ゴハンの量をいつもの8割くらいに減らす


夏バテしているときは、胃腸も疲れがち。いつもと同じゴハンの量だと、胃腸に負担をかけてしまう場合があるので、いつもの8割程度の量に減らしてみましょう。

水様便や3日以上続く軟便は獣医師に相談を

水様便が出ている場合は、感染症の疑いも。また、軟便が3日以上続くときも心配なので、必ず動物病院を受診してください。「ただの夏バテ」と甘く見ず、気になる症状が見られるときは獣医師に相談することが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

参考/「いぬのきもち」2015年7月号『夏バテ・熱中症予防から、涼しい環境づくりまで 愛犬と元気に夏をのりきろう!』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。