吉永小百合「死ぬまでに空手をやってみたい」 きっかけになった女性空手家とは?

吉永小百合「死ぬまでに空手をやってみたい」 きっかけになった女性空手家とは?

 吉永小百合さんが天海祐希さんと主演を務める「最高の人生の見つけ方」が公開中だ。原案はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演による同名作品で、余命宣告を受けた女性2人が、これまでやったことのない事柄に臨むことで人生を満喫するという内容。吉永さんが死ぬまでにやりたいこと、ラグビーへの愛、中高年が元気に過ごすコツなどについて、徹底的に語り尽くした。



*  *  *
――新たなことに挑戦し続ける吉永。彼女自身が「死ぬまでにやりたいこと」は何だろう?

 新しいスポーツをやりたいという思いがあるんですよね。アウトドア派で、体を動かすのは大好きですから。これまでずいぶんいろいろなスポーツをやってきました。合わないと思ったものはやめて、また新しいものに挑戦するというのを繰り返してきたんです。腹筋はちゃんと続けていますよ。強度は弱くしてますけど、毎日100回やっています。

 最近面白そうだと思っているのは、空手です。東京オリンピックで正式種目になって、テレビでやることも多くなりましたよね。清水(希容)選手という美しい女性がいまして、彼女のやる形がとてもきれいなんですよねえ。空手の形をやると体にいいでしょうし、その動きが芝居にもプラスになるんじゃないかと思っています。それで今、憧れています。

 これまでやらずに後悔したことですか? これは後悔とは違うんですが、他の職業を知らないということですね。

 自分で選んだとは言い切れない形で、映画の世界に入りました。やっていくうちにどんどん好きになっていって、それで60年が経ったわけです。他の職業を経験するのも良かったのでは、と感じることはあります。でも後悔はしていません。

 ただ言えるのは、俳優というのは仕事のうえでいろんな職業をやれるということですね。これはありがたいと思います。

 やっぱり映画が好きなんです。映画の世界で一年でも長く仕事をさせていただきたいという思いは強いです。一本の作品に、100人近い仲間がいるわけです。昔は全部同じ撮影所で、同じスタッフと一緒に撮っていました。今はそういうことはなくなって、その都度スタッフが集まってきますけど、それぞれが一つの作品を作るために一生懸命にやっています。そういう中に自分も参加できるということは、最高に贅沢なことだと感じているんです。

 一度やってみて実感したんですが、プロデューサーの仕事は大変。撮影が終わると俳優はそこで終わりなんですが、プロデューサーはその後も長さはどうするか、あのシーンはどうなのかと、とにかく何十回も作品を見続けないといけないんです。

 私にできるのは、今回も多少はお手伝いしたんですが、キャスティングプロデューサーじゃないかと思います。とは言いましても、私はギャラの交渉は全然できないんですね(笑)。なかなかシビアに「これこれしかお金がないから」とは言えないタイプですから。

 昔は一生に一本だけ、脚本を書いてみたいという思いがありました。でも今はもうその気持ちはないですね。難しいです。できないですね、勉強をしていないから。

 女優も、いつまでできるかはやってみないとわかりません。幕が下りるときは、自分で感じると思うんです。そのときはやめようと思います。(樹木)希林さんのように、最後まで何本も出続けるのはかっこいいと思います。でも私にそういうことができるかどうか。それはわからないですね。

 あまり先のことは考えず、「最新作が代表作」になるように、いただいたお仕事をひとつずつ頑張っていきたいと思います。

――中高年の読者に向けて、「最高の人生」を過ごすコツを聞いてみた。

 何か自分の好きな物を見つけて、それをやってみるというのが大事なんだと思います。

 たまたま昨日見たテレビで、104歳のご主人が98歳の奥様にお料理を作って食べさせている様子をやっていたんです。奥様は少し認知症のご様子でしたが、おいしい、おいしいと食べて。ご主人はそれが嬉しくて、こういうことをやってれば、ずっと元気でいられるんだとおっしゃっていました。とても素敵だと感じました。

 私の同級生で、お母様がご病気のため、結婚もしないでずっと面倒を見ていた人がいるんですよ。2年前かしら、お母様が亡くなられたんです。

 しょんぼりしてるんじゃないかしらと心配して、久しぶりに連絡をしたら、とても元気。「今が青春よ」とテニスを楽しんでいました。それと麻雀を習いだして、週に2回くらいやっているそうです。積極的に人生を楽しみながら生きていく中高年の方が、増えてきているんでしょうね。

 私は好きな物がありすぎて困っちゃうくらいです。さっきは空手がいいと言いましたけど、太極拳もやれたらいいなと思っていますし、他にも東洋的な体の動かし方に興味があります。

 ラグビーも大好きで、テレビで日本代表を応援しています。アイルランドに勝ったため、逆に胸が痛いんですよ。前回は南アフリカに勝った後で、スコットランドに負けてしまいました。今度もスコットランドとの試合があります(インタビューはスコットランド戦の前に実施)。向こうのスクラムハーフがなかなか手ごわいんです。レフェリーを味方につけるのが上手で……(とラグビーについて熱く語り続けるが以下略)。

 リタイアして何もやることがなくなったという方でも、好きな物は絶対にひとつはあると思うんです。書道や陶芸でもいいし、カラオケに行くことでもいい。それを積極的にやっていけば、人生を楽しく過ごせると思います。

(構成/本誌・菊地武顕)

※週刊朝日  2019年10月25日号より抜粋


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