女優の松岡茉優(24)が若手の実力派としてトップを走り始めた。昨年は日本アカデミー賞では、「勝手にふるえてろ」で優秀主演女優賞、「万引き家族」で優秀助演女優賞を受賞。またブルーリボン賞でも2つ映画で助演女優賞を受賞。さらにエランドール賞で新人賞、日刊スポーツ映画大賞でも主演女優賞に輝くなど、賞を総なめしているのだ。



 映画への出演は今年も継続しており、すでに大泉洋主演「騙し絵の牙」や山崎賢人主演の「劇場」に出演し、ヒロインとして、または出演女優のなかでトップクラスの立ち位置につけている。

「『蜜蜂と遠雷』のPRで開設したインスタグラムも、半年でフォロワーが50万人を突破しました。開設当初は、映画公開までの期間限定とされていましたが今も続いており、投稿に対する『いいね!』の数も増え続けています。もちろんそれに伴って、ネットではアンチも増えており、既婚女性などが集う一部掲示板では『あざとい』という声も上がっています。しかし、既婚女性から嫌われるということは、有名になった証拠。ドラマや映画で見る機会が増えたからです」(女性週刊誌の芸能担当記者)

 人気ややっかみの声に関わらず、彼女の演技力には各方面から期待がかかっている。

「まず演技力が同世代の女優の中ではピカイチ。『勝手にふるえてろ』のようにローバジェットな作品にもちゃんと出て、結果を残したところがすごかった。これによって、他事務所の俳優やテレビ局とのしがらみに関係なく、『作品(監督・脚本)』が良ければ出るし、良くなければ出ない、というイメージが彼女につきました。また、主演もやれば脇役もやるので、『主演じゃないと出ない』という心配をすることもない。純粋に作品力でオファーできるのは、制作サイドからすればありがたい。演技力が重要な作品の場合、最近ではまず松岡さんの名前があがります。彼女の出る作品は、『なんか良さそうな作品かも』って思いませんか? 『松岡茉優』というブランディングが成功しているんです」(映像作家)

■ハロプロオタクとしても知られる

 これまでバラエティでもMCを務め見事な切り返しを見せたり、ゲスト出演でも「嫌いな先輩女優」に関してぶっちゃけトークを披露するなど、印象に残るネタを提供してきた松岡。一方で“ハロプロオタク”としても有名で、天真爛漫な姿を見せてきた。

「昨年からBSスカパー!で音楽番組のMCを務めていますが、最近は番宣であってもなかなか簡単にバラエティ番組に出演してもらえなくなってきました。年の離れた芸人さんたちに臆することなく、対等に絡んでいきますし、ご本人のポテンシャルが高いのでスタッフたちからも人気があるのですが……」(民放バラエティ制作スタッフ)

 本格的に女優業に専念し始めたということか。彼女の方向性が新たな段階に移行してきていることの現れだという声もある。

「昨年、松岡さんはテレビドラマには出演せず、映画の仕事ばかりでした。バラエティ番組の出演も減ってきていますが、スタッフからは常に期待されています。というのも、20代中盤に差し掛かってきて、その色気がどんどん増してきているんです。『万引き家族』では際どい下着姿や豊満なバストを見せつける水着ショットを披露していました。これまでの彼女とは違った面を見せたことで、現場は相当、驚いていましたね。本人も『すべてを振り切った』と話していましたが、同世代には川口春奈や土屋太鳳などたくさんの売れっ子女優がいる中で、ここで一段差をつけたとみる向きも多い」(同)

 こうなるとヌードやさらなるセクシーショットにも期待もかかってくるというものだ。

「もともと本人はサブカル志向を持っていて、カルチャー雑誌の撮影などにも積極的に応じており、とくに作品撮りにも意欲をみせているそうです。もしかしたらどこかのタイミングで大人の色香をみせるような写真集を出版し、新たな一面を見せてくれるかもしれません」(カルチャー雑誌の編集者)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな松岡の魅力についてこう語る。

「若くから芸能活動をスタートさせたこともあり、まだ24歳ながらベテランの風格すら感じさせる落ち着きぶりと、大好きなハロプロへの愛を語り出すと止まらない熱狂ぶり、この相反する面を兼ね備えているところが彼女の魅力でしょう。彼女が21歳の頃にインタビューした際、10代の頃は同世代の主役クラスの俳優にコンプレックスを感じていたと語っていました。悔しさをバネに自らを成長させながらここまで道を切り開いてきた。その経験から生み出された、何があっても動じない抜群の安定感が、仕事仲間をはじめ多くの人たちから支持されているのでは。セルフプロデュースにも長けているで、これから先の活動はおそらく彼女の頭の中にすでに描かれているでしょうか」

 映画やドラマで今後、どんな女優・松岡茉優を見せてくれるのか。飛躍の年となった昨年を経て、さらなる高みに登っていきそうだ。(黒崎さとし)