7年ぶりの続編として話題を呼んだドラマ「半沢直樹」(TBS系)が9月27日夜、最終回を迎える。その直前の22〜25日、本誌はインターネットによる緊急アンケートを実施。ドラマを見てきた人たちから計312件の熱い思いが寄せられた。



 今作で一番好きなキャラクターを尋ねたところ、1位に選ばれたのは半沢直樹(堺雅人)の同期、渡真利忍(及川光博)だった。120票。半沢よりも“倍”近く票を集めた。自由記述欄には、渡真利をこう評する声が寄せられた。

<濃いメンバーの中で清涼剤の役割をはたしている。半沢の同期としてのつながりにも胸熱>

<半沢を大好きなのが画面からあふれ出ている>

<とまりん(渡真利)がアレクサとして大活躍している>

 芸能評論家の三杉武さんは言う。

「出世欲の強い人が集まるドロドロした世界で、渡真利は人を陥れず清廉で、情に厚い。一歩引いて半沢を助ける。同期といえばライバル関係のはずが、数少ない心を許せる存在になっている。現実世界でも渡真利のような人物が求められているという表れではないでしょうか」

 2位はオネエ言葉を発する国税庁の黒崎駿一(片岡愛之助)で66票、3位は半沢で64票だった。アンケートにはこんな回答があった。

<黒崎と半沢の胸が熱くなる信頼関係、そして共闘する展開が見られて本当にうれしい限り>

 4位は半沢の部下、森山雅弘(賀来賢人)で36票、5位は取締役の大和田暁(香川照之)で15票だった。人気上位は、いずれも半沢寄りの人物となった。

 三杉さんは言う。

「前作なら半沢が1位でしょうが、今作は脇役の見せ場が多く、より歌舞伎演出が増えていました」

 ドラマ評論家の吉田潮さんは、第2話に出演し、新興IT起業のスパイラルをだまそうとする太洋証券営業部長・広重多加夫を演じた山崎銀之丞に1票入れたいと推す。

「大物役が多い山崎さんが小物に徹していた。悪事がバレて、脂汗をかきながら声を裏返すシーンは、いい演技を見せられました。最後は何も得られなくてしょんぼりとした姿が印象的でした」

 また、アンケートで前作と今作のどちらが好きかと尋ねると、7割近くが今作を選んだ。今作が好きな理由として次のような声があった。

<半沢と大和田の共闘には胸が熱くなった。黒崎らも加わり、巨大な悪に立ち向かう姿は何度見てもかっこいい>

<顔芸や名セリフ、今回の方が明らかに狙っている感じで、盛り過ぎ、やり過ぎなんだけど、それでも面白い>

<敵だった人が仲間になって少年ジャンプみたい。アベンジャーズ状態>

 しかし、吉田さんは、前作が好きだと言う。

「半沢の生い立ちを含め、町工場の人たちとのドラマがあり、金と人とのしがらみが描かれていました。一方、今作はスケールが大きくなり過ぎていました。敵が政府になり、一行員の半沢がそこまで行くのか、という絵空事に近づいてしまっていたと思います」

 そのほか、前作支持派にはこんな意見もあった。

<前作のほうが最初からラスボスが明確で、半沢の倍返し劇がわかりやすかった。今回はアドリブの力押し感が否めない気がする>

<前作は、ハラハラドキドキする中、花(上戸彩)と直樹の場面が出てくるとほっこりさせられた。この場面が今作は少なくなって少し残念>

 アンケートでは好きなセリフも聞いた。1位は、大和田が半沢に対して首を切るような身ぶりで放った「お、し、ま、い……DEATH!」だった。54票が入った。

「前作からの『倍返し』よりも日常で使いしやすく、キャッチ―な言葉。メッセージの語尾に『〜DEATH!』をつけるのがはやりました(笑)」(吉田さん)

 前出の三杉さんも言う。

「香川さん演じる大和田はアンチヒーローなのに憎めないところがある。『お、し、ま、い……DEATH!』や『死んでも嫌だねーー!!』は、とっぴなセリフなのに、香川さんが演じると子供っぽくチャーミングになる。癖は強いですが、他の人が言うと浮いてしまうセリフをモノにするところが優れていると思います」

 2位は「やられたら、やり返す。倍返しだ!」(51票)、3位は「大事なのは感謝と恩返しだ」(50票)、4位は「やられたら、やり返す!倍……いや、3人まとめて……1000倍返しだぁ!」(22票)、5位は「死んでも嫌だね――!!」(17票)だった。

 さあ、いよいよ最終回。お、し、ま、い……DEATH!(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日オンライン限定記事