日焼け止め剤は「2度塗り」 皮膚の専門医が教える効果的な使い方

日焼け止め剤は「2度塗り」 皮膚の専門医が教える効果的な使い方

 紫外線は、皮膚でビタミンDを合成するという「一利」はあっても、シミやシワ、たるみの原因になり、さまざまな皮膚や目の病気から皮膚がんまで引き起こす「百害」も確か。健康な生活やアンチエイジングには適切な紫外線防御が求められ、1年で最も紫外線量が多い7〜8月はとくに、「日焼け止め剤」の活用が欠かせない。その使い方のポイントを皮膚科専門医に取材した。



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「紫外線量は毎日、10時から14時くらいにピークとなります。紫外線防御のためには、この時間帯の外出をできるだけ避け、それ以外の時間帯も含めて、外を歩くときは日陰を選ぶようにします。日傘や帽子、サングラスなどを利用し、衣服も風通しのよい長そで・長ズボンがよいでしょう。それでも防ぎきれない顔や手の甲のために、海水浴やプールで露出が増える場合は全身のために、日焼け止め剤の活用が必要です」

 ひふのクリニック人形町・院長の上出良一医師はこのように述べ、日焼け止め剤を効率的・効果的に使うことをすすめる。日焼け止め剤のうち、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果は「PA+」から「PA++++」の4段階で示され、紫外線B波(UVB)を防ぐ効果はSPFという数値で示され、数値が大きいほど効果が高く、最強は「SPF50+」。

「これらの数値の基準になっているのは1平方センチに2ミリグラムを塗った場合。しかし、一般的な塗り方は1平方センチあたりせいぜい0.5〜1ミリグラム。たとえばSPF50の日焼け止め剤を使っても、使用量が半分以下では、効果も半分以下のSPF20程度しか得られないことになります」

 したがって、一般的な使い方では、日焼け止め剤の使用で皮膚でのビタミンD合成が妨げられ、ビタミンD不足に……という事態はあまり考えられない。現在、流通している日焼け止め剤は、効果が強いほど皮膚への刺激も強いとはいえず、湿疹などの副作用の心配もほとんどないという。一般的な使い方とは、出かけるときに一度薄く塗って、汗で流れ落ちたり、衣服にこすれてもそのままか、たまに塗り直す程度の塗り方である。


「日焼け止め剤の強度は紫外線を浴びるシーンによって使い分けることが大切です。外にいる時間が長く、しっかり防ぐ必要があるときは重ね塗りの2回塗りがおすすめです。一度塗った上に重ね塗りをして、数時間後にもう一回、重ね塗りをするのです。串カツは2度づけ禁止でも、日焼け止めは2回塗らなきゃダメ、と覚えてください。ただし、オフィスワークなどで、一日中ほとんど屋内にいる場合は、そこまでの塗り方は不要です。耳やうなじは日焼けしやすいのに塗り残しやすいので、塗り方要注意です」(上出医師)

 また、最近では「飲む日焼け止め」が普及してきたが、上出医師はその効果に疑問を投げかける。

「飲む日焼け止めは基本的には抗酸化剤であり、日焼け反応(サンバーン)に関しては皮膚につける日焼け止めと比べ圧倒的に効果がありません。飲んでいるから安心という考えが、かえって大きな皮膚トラブルを起こす可能性が高いと思います」

(文/近藤昭彦)


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